> フランスで立ち寄りたい教会5選

2015年10月25日

フランス

フランスで立ち寄りたい教会5選

by 石狩熊子

© Uolir - Fotolia.com

カトリックの国フランス。そのためフランス国内には沢山の教会や大聖堂があります。有名な所から地元の人にしか知られていない様な小さな教会など様々ですが、今回は教会の好きな方に是非立ち寄って頂きたいおすすめの教会をご紹介します。パリ市内にある教会や、観光旅行のついでに立ち寄れる教会ばかりです。

サンピエール教会

この教会は観光旅行に来られる方が必ずと言って良いほど行かれる場所の一つ「モンサンミッシェル島内」にあります。島の頂上にある修道院とは別のものです。島の入り口の門からお土産屋さんやホテルの立ち並ぶメインストリートを上がって行くとお店などが途絶える辺りの左手側にひっそりと立っています。岩山を掘り下げて造られた小さな教会ですので注意して見ないと見落としてしまいます。目印は入口の横にあるジャンヌ・ダルクの等身大の像です。この像は実際には教会とは無関係です。

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Wikimedia, CC BY-SA

モンサンミッシェルで皆が目指す修道院の大混雑ぶりは有名ですが、この教会は人が少なく人混みを避けてお祈りをしたい方におすすめです。外観は非常に地味ですが、中に入るとステンドグラスと色取り取りのキャンドルが放つ光の色に感動されると思います。この教会には銀製の大天使ミカエル像が祀られています。地元の島民たちの信仰の場で。荘厳な雰囲気と温もりを持ち合わせた教会です。入場料はかかりません。

教会の裏には墓地があります。ここから裏道に出る事が出来ます。また、日本の墓地とは違うフランスの墓地も是非見て行って下さい。


英語名:St-Pierre Church
住所:Le Mont-Saint-Michel, France

ジャンヌ・ダルク教会

パリからルアーブル行きの電車で1時間半ほどの所に位置するルーアンにあります。観光旅行などでも多く立ち寄るルーアン大聖堂の近くにイギリス軍により火炙りの刑にされたジャンヌ・ダルクの鎮魂の為に処刑された跡地に建てられた教会です。

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Glenn Forrest, CC BY

建物自体は最近のものなので新しく普通の教会とは外観が全く異なりますので教会には見えないかもしれませんが立派な教会です。屋根の形はジャンヌ・ダルクが火炙りになった時の炎の形を表しています。椅子の配置も通常の教会とは全く異なります。

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Nico Paix, CC BY

中に入ると壁一面がステンドグラスになっています。通常の教会では高い位置にしかありませんので非常に珍しく間近で見られます。このステンドグラスの美しさは他では見られません。この教会は入場は無料ですがお昼休憩で12時から14時までは閉まっていますのでご注意ください。


英語名:Church of St. Joan of Arc
住所:Place du Vieux-Marche, Rouen, France

ヴァル・ド・グラース教会

パリ5区にある陸軍病院の裏手にありパリでは珍しいバロック建築の教会です。この教会はフランス王14世の母であるアンヌ・ドートリッシュが23年間の不妊の末に懐妊の願掛けをして、そのお礼にと聖母マリアに捧げるために建てられたものです。

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pierre bourru, CC BY

この教会はフラリとお祈りに立ち寄る気楽な教会ではありません。ヴァル・ド・グラース教会に入るには有料の入り口が建物の右側にあります。病院の博物館と併設されていて昔の医療器具や戦地での医療行為などを色々と見られます。全て見終わった最後にようやくこの教会へ入れる様になっています。

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stephane martin, CC BY-SA

ドームの円天井はクールポールと呼ばれミニヤールの有名なフラスコ画が描かれています。これはフランスでただ一つだけ現存する17世紀のものです。柱や天井のレリーフも非常に素晴らしいので見逃さないで下さい。

この教会では絵画展やコンサートが定期的に開かれているので、この機会には無料で入る事が出来ます。また毎週日曜日の11時からミサが行われていますので、この時にも入れます。


英語名:Church of the Val-de-Grâce
住所:1 Place Alphonse Laveran, 75005 Paris, フランス

奇跡のメダイ教会

パリ7区の老舗百貨店ボン・マルシェ食料品館の隣にひっそりと建つ教会です。入口から入って行くと右手側に「奇跡のメダイ」と呼ばれる物が売られています。他にもポストカードや本、ロザリオなども売られています。日本語で書かれている物もあり日本人のシスターも居ます。メダイはとても有名で、このメダイを身に着けていれば信仰心のあるなしに関わらず大きな恵みが受けられると言われています。その為世界各地からメダイを買い求めに来る人で溢れています。

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Wikipedia, CC BY

この教会の地下には修道女の聖カタリナ・ラブレの遺体が130年間に渡って腐らずに安置されている事でも非常に有名です。教会の内部は青い壁画が素晴らしくきれいで荘厳な雰囲気が漂っています。また一般的な教会でお祈りをする人よりも本気でお祈りをしている人が多いので他の人のお祈りの邪魔にならないようにご注意ください。記念写真を撮るのは構いませんがお祈り中の方を撮影してはいけません。

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Wikipedia, CC BY

毎年1月は、この教会は工事や修復の為に閉鎖されていますのでご注意ください。奇跡のメダイは近くの別の教会で販売されているので買う事が出来ます。通常の期間は朝は7時45分から夜は19時までですが、火曜日以外はお昼休みがあります。祭日に限っては朝は8時15分からになっています。

奇跡のメダイはどなたかに差し上げる分にはかまいませんが、転売する場合には神の御加護はないとの事です。


英語名:Chapelle Notre-Dame de la Médaille Miraculeuse
住所:140 Rue du Bac, 75007 Paris, France

ルルドの泉

フランス南西部ビゴール地方の街ルルドLourdesにあります。パリからTGVで6時間ぐらいの所です。フランスではパリの次に大きな観光地になっていますが、巡礼シーズンは4月1日から10月10日までです。冬の期間はホテルもお土産屋さんも閉まってしまいます。素晴らしく辺境地ですがTGVも止まりますし空港もあります。

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Christine und Hagen Graf, CC BY

このルルドの泉のバジリカ聖堂は年間で600万人が訪れるカトリック教会最大の巡礼地になっています。沢山の信者の方々や病人、観光客で溢れています。世界的に有名な「聖水」は欠かせず、お土産屋さんでは聖水をくむボトルなども売られています。聖水には脳梗塞や心筋梗塞を防いだり、DNA損傷を防いでアンチエイジングにも効果があるとか、傷を治すなどと言われています。聖水の成分は天然ゲルマニウムイオン水で活性水素が非常に豊富だそうですが、時間が経過すると活性水素が消えて普通の水になってしまうので現地のその場で飲むのがおすすめと言う説もあります。とにかく信じて飲みましょう。

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Beyond Forgetting, CC BY

教会前広場では4月初旬から10月までの毎晩21時15分より夜のミサが行われます。聖母マリアをお神輿に載せてロザリオ大聖堂前においてマリアの現れたシーンを再現しています。参加者は手にロウソクを持って参列します。このロウソクは義務ではないので持っていなくても参加出来ます。

ルルドの泉は見どころも祈りどころも沢山ありますので、可能な限り時間を尽くして巡礼して下さい。

筆者 : 石狩熊子

花の41才女性。フランス在住歴15年。春は菜の花畑、夏はトウモロコシ畑、秋はコスモス畑に囲まれて質素に暮らす子沢山主婦☆