ウインブルドンを現地観戦しよう
Katherine Shann, CC BY-SA

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2020年4月13日

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2014年度の錦織選手の大活躍により、テニス観戦に興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。そしてテニスファンであれば、グランドスラム(四大大会)の中でも歴史が古く、格式が最も高いとされるウインブルドンを生で観戦してみたいもの。今回はウインブルドンを観戦するためのtipsをまとめてみました。

時期

例年6月末~7月初めの2週間、2015年は6月29日(月)~7月12日(日)

会場

The All England Lawn Tennis Club
住所:Church Road, Wimbledon, London SW19 5AE

チケットの種類

ウインブルドンには有名なセンターコートのほか、1番から19番までのコートがあります。そのうちセンター、1番、2番、3番コートの4つのコートにはそれぞれ指定席のチケットを持っていないと入場することができません。4番~19番のコートにはGround Ticketという当日券を持っていれば基本的に入場することができます。(各コートの定員を超えた場合は各コートで入場制限があります。)因みに2014年の大会ではGround Ticketにて錦織選手の試合を観戦することができましたが、2015年以降はどうでしょうか・・・

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センターコート, Annie and Andrew, CC BY

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#1 コート, TheOnlyMoxey, CC BY

チケット購入方法

ウインブルドンのチケット購入には大きく分けて4つの方法があります。(1) Ballot(事前の抽選販売)、(2) Queue(当日券購入のための行列)、(3) Hospitality Package購入(食事やラウンジ使用とセットになったパッケージ)、そして(4) Ticketmasterという業者でのオンライン購入 です。このうち(3)のHospitality Packageは誰でも購入できますが価格が高く500ポンド前後から。また、(4)のTicketmasterでの販売は試合前日に払戻しチケットが僅かに販売されるのみで、数分で売り切れてしまいます。そのためここでは(1)と(2)の方法を詳しくご紹介したいと思います。

(1) Ballot (事前の抽選販売)

Ballotにはイギリス在住者向けと海外居住者向けの2種類があります。
まず、イギリス(UK)在住者向け。こちらは例年8月半ば~12月(2015年向けの抽選は2014年8月1日~12月31日)に郵送にて申込みをする必要があります。まず12月15日までにAELTC (the All England Lawn Tennis Club)宛てに郵送にてBallotの申込書を請求します。その申込書を12月31日までに返送する方式です。

http://www.wimbledon.com/en_GB/tickets/201205091336562669724.html

次に、海外居住者向け。こちらは11月初め~12月半ばにオンラインにて申込みをする方式です。2015年向けの抽選は2014年12月15日までに申し込む必要があるようです。

http://www.aeltc.com/BallotApp/en/BallotContent/HowToEnter

なお、どちらの方式も応募ができるのは1住所につき1件、チケットは2枚まで。また、試合日やコートの種類を選ぶことはできず、AELTCがランダムに試合日やコートを割り振ってきます。(抽選で当たるのはチケット購入の権利ですので、当選してもチケット購入しないことは可能なようです) 当選者にはメールや郵送で購入方法についての連絡があります。会場近くに住んでいると抽選に当たりやすい、など、色々な噂がありますが、歴史も古く公平に抽選されているようですので、観戦を検討されている方はとりあえず申し込んでおいても損はないでしょう。

(2) Queue (当日券購入のための行列)

もはやウインブルドン名物ともなっているQueue。基本的には会場に行って係員の指示に沿って並び、Queue Cardと言われる番号の入ったカードをもらってその順番にチケットを購入する、というだけですが、いくつかコツがあります。

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Queue Card, Magnus D, CC BY

まずは行列を始める時間。チケットブースが空くのは朝9時半から、基本的にはGround Ticketの販売となりますが、実はセンターや1番、2番コートも最後の4日間を除いて数百枚ずつ販売があります。そしてこの指定席チケットを入手するためには前日の朝(当日ではありません!)からテントを張って行列する必要があると言われています。Ground Ticketであれば当日朝からの行列でも入手可能ですが、全体の入場者数が定員を超えるとそこで一旦当日券販売をストップ、午後や夕方になって販売再開となるため、7~8時間待つこともある模様。朝から行列するにしてもなるべく早く並び始めた方がよさそうです。

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徹夜組のテント, Robbie Dale, CC BY-SA

そんなに何時間も行列するの!と思われるかもしれませんが、会場にはお手洗いはもちろん、食べ物の屋台やゲームコーナー、またスポンサーからのグッズ配布などもありますので、楽しく過ごすことができます。ワインやおつまみまで持参し、ピクニック気分で行列、というイギリス人も多く見かけます。

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Miranda Wood, CC BY-ND

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Miranda Wood, CC BY-ND

なお、入場さえできればいいというのであれば、第2週前半の行列がおすすめ。逆に有名選手を間近で見たい、というのであれば、第2週に頑張って長時間行列する価値はあります。超有名な選手はセンターコート等で試合が組まれますので、試合数の多い第1週はGround Ticketでもそれ以外のトップ選手を間近に見ることができます。第2週になるとGround Ticketで見ることができるのはジュニアや、日本人選手も活躍している車椅子テニスの試合となります。

また、行列の出来具合についてはその日の天候、選手等々色々な要素が関わり、日によって大きな違いがあるようです。Twitterなどで行列の出来具合をチェックしてから出かけるのも良いでしょう。

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Carine06, CC BY-SA

7月上旬は、光と緑に溢れ、イギリスが一番美しく輝く季節です。大会会場も、イメージカラーである緑と紫、白の花で美しく飾られ、まぶしいばかり。もし幸運にも訪れることができたなら、ぜひ名物のストロベリー&クリームを召し上がってくださいね!

筆者:まっぷるトラベルガイド編集部

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