> イギリスの世界遺産 〜 ロンドン近郊の5選

2015年4月24日

ロンドン

イギリスの世界遺産 〜 ロンドン近郊の5選

by Schnuckie

© mary416 - Fotolia.com

イギリスにはたくさんの行ってみたい世界遺産がありますが、ここでは、ロンドン周辺とロンドンから日帰りで行ける世界遺産をご紹介したいと思います。

ロンドン塔

ロンドンの中心にある世界遺産です。まるでテーマパークのような印象が無きにしもあらずですが、行ってみると、想像以上にロンドン塔の歴史を生々しく感じます。ロンドン塔には、1000年近い歴史がありますが、この間には、要塞、宮殿、幽閉所、牢獄、処刑場、銀行、動物園と、様々な役割を担ってきました。

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by Loving Photography, CC BY

中でも、最も、強烈な歴史と印象を持つのが、幽閉所・牢獄、処刑場としてのロンドン塔です。歴史に名を残す多くの人々が、ロンドン塔で処刑されました。彼らの亡霊がロンドン塔には棲んでいるとも語られます。

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by Kurt and Becky, CC BY-SA
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by OliverN5, CC BY-ND

血なまぐさい歴史ばかりでなく、見逃せないのは「クラウン・ジュエル」です。「さすが英国王室」と感じさせる、ほんとうに美しい宝石の数々です。女王の王冠や、アフリカの星(巨大なダイヤモンド)など、驚嘆の声が出ます!

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by Kurt and Becky, CC BY-SA

キュー王立植物園

ロンドンの南西部にあり、ロンドン中心部から30分程です。1759年に作られた熱帯植物の庭が、1840年にキュー王立植物園となりました。英国庭園の美しさは誰をも感動させますが、キュー王立植物園は、広さ120万㎡もあり、国際的に重要な植物研究機関でもあります。世界一の植物コレクションを持っています。

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by Laura Nolte, CC BY
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by jkhetzel, CC BY

広大な園内には、キュー宮殿、温室、日本の民家や門、中国バゴダなどの歴史的な建物もあります。様々な木々(多くの大木があります)や草原、芝生、一面に咲く花、花壇に咲きほこる花々が、素晴らしい景色と自然を作り出しています。

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by James E. Petts, CC BY-SA
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by Gentiane, CC BY

キュー王立植物園では、森林部分が敷地の半分以上を占めていますが、その森林の中に、高さ18mの空中の道(ツリートップ・ウォークウェイ)があります。幅1.5m、長さは200mで、一巡できるようになっています。鳥の目線で見ると、どんな風景が見えるのか体験できます!

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by Gentiane, CC BY

マリタイム・グリニッジ

マリタイム・グリニッジは、天文、海事というサイエンスと、建築の美が融合した由緒ある港町として世界遺産になっています。ロンドン中心部から南西へ10キロ程のところにあります。バスや地下鉄を使っても行けますが、テムズ川のボートを使って、水上ロンドン観光をしながら行くのがベストです。必見は、旧王立天文台、旧王立海軍大学、グリニッジ公園です。

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by bram_souffreau, CC BY-SA
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by minor9th, CC BY-ND

グリニッジ公園は、緑に溢れる王立公園です。公園内の高台に旧王立天文台があります。グリニッジ標準時の基点となっています。それだけでも行ってみたいという気になります!毎日、12時45分に天文台の上に赤い球が出て来、13時にスーッと落ちて、時を知らせます。

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by David~, CC BY

旧王立海軍大学は、17世紀を代表する建築家クリストファー・レンにより数十年に渡って建設された建物です。テムズ川沿いに立ち、2つのドームを持つ左右対称の美が優雅で印象的です。大広間と2つの礼拝堂を見学できます。

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by kpvl, CC BY-SA

テムズ川のクルーズと、美しい港町の散策、世界遺産の見学の組み合わせは、パーフェクトな1日旅行となります。

カンタベリー大聖堂

カンタベリー大聖堂は、6世紀末にイギリスに初めてキリスト教が伝えられた時に、修道院として建設されました。世界史に出てきたチョーサー著「カンタベリー物語」やトマス・ベケット(1162年~1170年)の名前も思い浮かぶのではないでしょうか。

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by David Ireland, CC BY

トマス・ベケットは、12世紀に国王ヘンリー2世と対立し、カンタベリー大聖堂で残虐に暗殺された大司教です。彼が殉教してからは、聖地として多くの巡礼者が訪れるようになりました。今でも、彼が埋葬されている礼拝堂の床の上にロウソクが一本灯されています。

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by Shane Global Language Centres, CC BY
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by Nick Schooley, CC BY-SA

カンタベリー大聖堂の現在の建物は、11~12世紀に建設されたロマネスク様式と14~16世紀のゴシック様式が混在しています。大聖堂の中に入ると、巡礼地の厳かなイメージよりも、長い歴史や、その間の人々の祈りや念で空気が濃くなっているような、重苦しいような印象を受けるのは、私だけではないのではと思います。中世のアーチ型の石造りの天井は見事で、中庭に面した長い廊下を歩くと、一歩一歩、中世時代に踏み込むような気持ちになります。

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by David Spender, CC BY

カンタベリーへは、ロンドンから鉄道で1.5時間程、バスで2時間程度です。

バース市街

イギリスの寒くて湿った気候のイメージとは異なり、バースは、暖かい温泉が出る街だけあって、南ヨーロッパの雰囲気があります。建物も、黄色がかった温かみのある色合いです。

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by jmenard48, CC BY-SA

1987年に、バース市街は世界遺産の登録されました。ローマ人の浴場跡(Roman Bath)と、ロイヤルクレセント(Royal Crescent)、バース大僧院(Bath Abbey)が、主な見どころです。

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by mRio, CC BY

ローマ人の浴場跡は、ケルト人が神殿を建てたAD60~70年の後の300年ほどの間に、ローマ人が薬用に、徐々に建設したと考えられています。6世紀に破壊され、現在のものは復元されたものです。今でも、46度の温水が毎日浴場を満たしています。

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by Matt From London, CC BY

ロイヤルクレセントは、30度の三日月型の、大きな美しいジョージ時代様式の建物で、1767~1775年に建設されました。現在は、豪華な5星ホテル(ザ・ロイヤル・クレセント)、博物館、私邸となっています。

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by MonkeyMyshkin, CC BY

バース大僧院は、素晴らしいステンドガラス、はちみつ色の石でできた柱、世界でも有数の美しさを誇るアーチ型の天井が印象的です。1499年に創設された僧院ですが、1539年、ヘンリー8世の命で、大僧院は解散され、70年以上廃墟となっていました。その間に、大僧院の貴重な物品は持ち去られてしまいました。今日の大僧院は、1616年に修復されたものです。

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by shonk, CC BY
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by jay galvin, CC BY

ロンドンから、鉄道あるいはバスで、約3時間ほどのところにあります。

最後に...

いろんなタイプの世界遺産です。どこも、ゆっくりと1日かけて過ごしたいところばかりです。ロンドン旅行の際に、ぜひ、参考にしてみてください。

筆者 : Schnuckie

シュヌーキー。ヨーロッパ生活が長い40代後半の女性。現在はノルウェーのオスロ在住。ドイツを訪れる機会が多く、イギリスにも5年余滞在。これまで旅した国は、アジア、ヨーロッパを中心に25ヶ国。