ロンドンで地下鉄を乗りこなそう
by tompagenet, CC BY-SA

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2020年4月13日

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ロンドンで地下鉄を乗りこなそう

ロンドンは世界で初めて地下鉄が通った都市。きれいに色分けされた路線図は一見複雑ですが、ロンドン中心部全体をくまなくカバーしており、旅行者も使いやすい便利な乗り物です。今回は基本的なチケットの購入方法や乗車方法に加え、少し注意したい点なども伝授します!



オイスターカード・トラベルカード

チケット購入には片道乗車券購入、オイスターカード(日本でも使われているような非接触式ICカード)、1日・7日間乗り放題の旅行者向けトラベルカードの3種類があります。地下鉄の片道乗車券は初乗り4.8ポンドからですが、オイスターカードを使用すると片道2.3ポンドになり一日6.4ポンドが上限(何回乗ってもそれ以上チャージされない)となるため、オイスターカードを作るかトラベルカードを購入するのが旅行者の定番となっています。

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by Annie Mole, CC BY

オイスターカードには通常のオイスターカードとビジターオイスターカードがありますが、手数料3ポンドで有効期限無し、日本でも通販で購入できるビジターオイスターカードが忙しい旅行者にはおすすめ。バス、地下鉄、ロンドン市内National Railなどほぼどこでも使えます。一週間程度であれば20~30ポンドほどチャージし、駅の自動券売機や窓口で追加購入(Top upといいます)すると良いでしょう。なお事前に購入する場合は英国観光局のホームページ(日本語)で通信販売していますし、現地に到着後も空港、駅などの券売機や窓口で購入可能です。大きな駅の窓口は行列していることが多いので、できたら事前に日本で購入しておくとスムーズに旅を始められるでしょう。

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by Gene Hunt, CC BY

一方トラベルカードはバスや地下鉄に1日または7日間乗り放題の紙のチケットで、1日だけしか滞在しない場合や7日間フルに使いたい場合に便利。オイスターカードは残高不足になると罰金が科せられることがありますが、トラベルカードは有効期間内であれば残高を心配する必要がないので、気分的には楽でしょう。こちらのトラベルカードも事前購入でき、駅の窓口や券売機でも購入可能。

英国観光局 オイスターカード・トラベルカード購入サイト

子供連れの場合

物価が高いロンドンですが、公共機関については太っ腹、地下鉄やバスは10才以下無料です。地下鉄の場合、大人一人につき子供4人まで無料。子供連れの場合、通常の自動改札だと2人目からゲートが閉まってしまうので、サイドゲート(子供連れや身障者向けの広めのゲート)を通って下さいね。なお11才から16才の子供はトラベルカードが半額になります。子供用オイスターカードもありますが、作成に一か月程度かかる模様。

いざホームへ

オイスターカードやトラベルカードを入手したら、路線図で行先を確認して乗車してみましょう。基本的に日本の地下鉄に乗ったことのある方なら問題ないと思いますが、ホームは方角ごとにわかれ必ず路線図もありますので確認して乗車して下さい。例えば北行きであればNorthboundと表示されます。

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by ironypoisoning, CC BY-SA

目的地に到着したら

無事に目的地の駅に到着したら、ホームで黒字に黄色でWay out(出口)と書いてある看板を探し、その矢印に沿って改札口を目指しましょう。ロンドンの地下鉄はかなり地下深くを走っている部分もあり、改札まで数分歩くこともしばしば。大きな駅でも改札口は一つしかなく、その後、出口が複数に分かれていることがほとんどです。

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by andywalton7, CC BY

運休情報にご注意!

ロンドンの地下鉄は改修工事を常にどこかで行っていると言われ、土・日を中心に運休路線があることもしばしば。乗車前には交通局のウェブサイトやニュースで運休情報をチェックして行くのが良いでしょう。Good serviceと表示されていれば通常運行中です。駅の改札でも運休区間等があれば看板が出ますので、乗車直前でもチェックできます。なお注意したいのがクリスマスデイ(12月25日)。地下鉄のみならずバスなども全て運休になります。クリスマスイブや大晦日、お正月は祝日ダイヤとなります。

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by andywalton7, CC BY

要注意ライン District & Circle Line、Northern Line

基本的には路線図通りに乗車すれば良いロンドンの地下鉄ですが、いくつか注意したい路線も。District Line(黄色い路線)とCircle Line(緑色の路線)は線路やホームを共有しており、行き先が枝分かれしています。また同じDistrict Lineの中でもリッチモンド行、ウィンブルドン行きなどと行き先が分かれます
またロンドンを南北に走るNorthern Line(黒色の路線)はセントラルで二股に分かれたあとまた合流し、さらに北側の行き先が2つに分かれますので、行き先をよくチェックして!

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by mattbuck4950, CC BY-SA

Mind the gap

ここからは地下鉄を楽しむ豆知識を。ロンドンの地下鉄に乗ると、ホームで「Mind the gap(隙間に注意)」というアナウンスが流れ、ホームの地面や壁など至る所にその文字が。本当に人が落ちそうな隙間がある駅もあり注意が必要ですが、このフレーズ、とてもイギリスらしい言い回しなこともあり、キーホルダーやマグネットなど色々なお土産にも使われています。もし気に入ったら探してみて下さいね。(アメリカ英語だと”Watch your step”となるでしょうか。)

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by bixentro, CC BY

地下鉄構内のストリートパフォーマー

ロンドンでも様々な場所でストリートパフォーマーを目にしますが、地下鉄構内の通路で演奏しているミュージシャンはおしなべてレベルが高い! それもそのはず、このミュージシャン達、高い倍率をオーディションで勝ち抜き、交通局からライセンスを与えられて活動している人達です。演奏場所や時間枠は予約制となっており、人気駅の枠は争奪戦とか。CD販売をしているミュージシャンもいますので、気になるミュージシャンがいたらぜひ立ち止まって耳を傾けてみて。

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by Gwydion M. Williams, CC BY

なおロンドンの地下鉄は正式名称Underground、愛称Tubeといい、駅には有名な赤い丸に青い横棒の看板があるのですぐに見つかるはず。アメリカ英語で地下鉄を表すSubwayは「地下道」にあたりますので注意が必要です。地下鉄を乗りこなせばたいていの観光スポットには行かれるはず。バスやタクシーと組み合わせ、アクティブに楽しんで下さいね。


筆者:まっぷるトラベルガイド編集部

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