デンマーク最北の街「スケーエン」はこんなに素敵！

バルト海と北海が遭遇する場所

by HorneEfterskole, CC BY-ND

ユトランド半島の北端・グレーネン(Grenen)では、北海とバルト海という２つの海（海流）がぶつかりあう壮大な風景を見ることができます。北海とバルト海は塩分の濃度が違うため、２つの異なる海を明確に見分けることができます。

Grenen the long sandbar at Skagen, by Ehrenberg Kommunikation, CC BY-SA

２方向からぶつかり合う海は、激しい波しぶきと、複雑な海流を生み、難しい航路としても知られています。広く長い砂浜を、強い風に吹かれながら、延々と歩いて行くことになりますが、体全体で自然を記憶するような素晴らしい体験となるでしょう！　（ビジターセンターからトラクターバスを利用することもできます。）

Grenen, Foursquare.com

芸術家の町

Skagens Museum, by Skagens Museum, CC BY-SA

１９世紀の後半から２０世紀の初め、スケーエンの自然、漁師生活、独特な光に惹きつけられた北欧の芸術家が多く集まり、ここに定住し、「スケーエン画家」と呼ばれるようになりました。

Skagens Museum, by Skagens Museum, CC BY-SA

今でも、スケーエンには、多くのギャラリーがあります。スケーエン・ミュージアムには、スケーエンで活躍した画家達の作品を多数所蔵しており、代表的な作品を鑑賞することができます。絵画を通じて、スケーエンの自然や生活を体験することができます。

Public Domain

どこまでも続く砂浜とデューン（砂丘）

Migrating coastal dune, by Infomastern, CC BY-SA

デューンを背に、約６５kmにも渡って続く白く広い砂浜は、スケーエンならではの風景です。デューンは、ロマンチックでエキゾチックな風景を形成する一方で、侵食を続けており、環境においては脅威でもあります。侵食するデューンの砂に覆われた建物や、今にも砂とともに崩れ落ちそうになっている建物を目にします。

by hr.icio, CC BY

このユニークな自然の中に身を置くだけでも十分ですが、ここでは、カイト、サーフィンなど、様々なアクティビティも楽しめます。　ただし、強風や強い海流などには十分な注意が必要です。

Migrating coastal dune, by Infomastern, CC BY-SA

漁業の町スケーエン

Evening in Skagen, by Infomastern, CC BY-SA

デンマークは、酪農や畜産が盛んで、漁業のイメージはあまりないと思いますが、スケーエンは、デンマークをリードする漁業の町でもあります。毎日、水揚げされた魚が競にかけられます。港には、特徴あるデンマークの漁船（小型船に黒・赤の小旗がなびきます。）が並び、夏には、多くのヨットも寄航します。デンマークの新しいイメージを発見することでしょう！

ショップ、レストラン、カフェ

その土地ならではのショッピングや食事は、旅の楽しみの一つですよね。スケーエンは、デンマークブランドSkagenの町でもあります。おしゃれな時計、バッグ、アクセサリーで有名です。アーティスティックな町で知られるスケーエンには、その他にも、洋服、靴、ガラスワークなどのアートクラフトのショップが多数あります。デンマークらしい、ロマンチックで洗練されたデザインを楽しめます。

Window Shopping in Skagen, by erikogan, CC BY-SA

バター、ハム、チーズは、デンマークの有名な食品です。スケーエンでも、スケーエンハムなどが入手できますが、最もスケーエンらしいのは、やはり、新鮮な魚介類です。えび、ひらめ、ロブスターなどが有名です。
有名なレストラン・カフェPakhusetでは、デンマークの魚料理が楽しめます。このレストランは、料理のみならず、建物、インテリアも楽しめます。漁港のたくましく、荒いイメージはなく、デンマークらしく、メルヘンチックで可愛い印象です。

Skagen Fiskerestaurant, Foursquare.com

Skagen Fiskerestaurant, Foursquare.com

日本ではあまり耳にしないかもしれないスケーエン。北欧、北ヨーロッパでは、魅力あるエリアとして知られています。デンマーク最北という地理的な条件も、魅力を増す要因かもしれませんね。芸術家たちを惹きつけたスケーエンの魅力を、皆さんにも、是非、ご紹介したいと思いました。いつかデンマークを訪れる機会があったら、是非、スケーエンも訪ねてみてください。