上海は旅行する価値あり?お勧め15観光地を検証!
by WILLARD, CC BY-SA

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2020年4月13日

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上海は旅行する価値あり?お勧め15観光地を検証!

中国経済の中心でもある上海。この都市は、歴史とモダンな都市が融合した、見どころ溢れる街です。中国の最先端にも触れながら、歴史ある観光地も訪れて心を落ち着かせる事ができるのも大きな魅力。ここでは、そんな上海で定番の、15箇所のスポットを紹介・検証して行きたいと思います。



1. 上海環球金融中心(展望台)

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Shanghai, China, by Sharon Hahn Darlin, CC BY

上海環球金融中心は日本の森ビルが上海のビジネス地区浦東(プートン)に2008年に完成させた492メートルの超高層建築です。ファイナンシャルセンターという名前の通りビルの大半がオフィスですが、79から93階には5つ星の「パークハイアット上海」ホテルが入っています。94、97、100階には展望台が入っており、地下1階から高速エレベーターでのぼることができます。

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Shanghai World Financial Center, by kanegen, CC BY

特に100階の全面ガラス張りの展望台からの眺めは圧巻で、金茂大厦88層観光庁や東方明珠塔、そして外灘までも眼下に見下ろすことができます(展望台には無料Wi-Fiも通っています)。特にお勧めの訪問時間帯は夜ですが、なにせ492メートルもあるので展望台自体が雲で覆われてしまっていることがあります。事前に天候を確認してから行くと良いでしょう。上海環球金融中心は上海観光で外せない観光スポットです。

名称:
上海環球金融中心 (上海环球金融中心)
住所:
世纪大道100号, 上海, Shanghai, 200120, 中国
営業時間:
展望台 8:00〜23:00 (最終入場は22:00)
休業日:
展望台 不定期
TEL:
+86 21 3867 2008
ホームページ:
公式サイト Foursquare.com

2. 豫園

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豫園, by Silly Jilly, CC BY-ND

「豫悦老親」という句にちなんで命名された豫園は、上海のみならず中国を代表する中国式庭園の一つです。地下鉄10号線「豫园」駅から徒歩で10分程の位置にあります。最初に着工されたのは16世紀中葉ですが、その後様々な変遷を経て、最終的に現在の形に整備されたのは1961年だと言われています。

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豫園, by Kinden K, CC BY-SA

最初に完成した当時の大きさよりは規模を縮小されてしまった豫園ですが、見どころはなんといっても巨石を用いた大胆な空間利用と精緻な彫刻のコントラストです。「江東のなかで一番」と言われる豫園は、周辺のショッピング地区の豫園商城とセットで上海観光で外せないスポットの一つです。

名称:
Yu Garden (豫园)
住所:
上海市 安仁街218号
営業時間:
夏季 8:30〜17:30、冬季 8:30〜17:00
※春節(旧正月)は9:00〜17:00
休業日:
なし
TEL:
+86 21 6326 0830
ホームページ:
Foursquare.com

3. 豫園商城

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豫園商城, by つんつん, CC BY-ND

豫園周辺に広がる豫園商城は、観光客に人気な上海でも有数の一大ショッピングスポットです。小吃と呼ばれるスナックから中国の伝統工芸品、骨董品までところせましと並べられて売られています。特に工芸品や骨董品は値札がついていないものが多いですが、恐れることなかれ、値段はお店の人と交渉して決めましょう。

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豫園商城, by つんつん, CC BY-ND

ポイントはお店の人の最初の言い値に絶対に首を縦に振らないことです。その他にも上海で最も有名な小籠包店である老舗の「南翔饅頭店」(テイクアウトも可能です)、これまた上海で最も有名な茶館である「湖心亭」、そして上海料理の「上海老飯店」なども上海商城内及びその周辺に位置しています。夜間の豫園も美しく、建物の輪郭をライトアップする中国ならではのライトアップも見どころのひとつです。是非半日から1日くらいかけてじっくり観光してみて下さい。

名称:
Antique Bazaar (Yuyuan Bazaar)
住所:
218 Anren Street, 上海, Shanghai, 200010, 中国
営業時間:
店舗毎に異なる
休業日:
ほぼ無し
ホームページ:
Foursquare.com

4. 外灘(バンド)

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外灘夜色, by 照相練習, CC BY-SA

上海で最も人気がある観光スポットの一つに外灘が挙げられます。超高層ビルが林立する浦東(プートン)から黄浦江を挟んで対岸に位置する外灘(特に中山東一路)には、かつて欧米諸国や日本が上海に租借地を有していた時代に建築した重厚な西洋建築群が数多く並んでおり、それらは現在でも銀行、レストラン、ホテルなどとして利用されています。夜間の外灘のライトアップは幻想的で、また黄浦江を挟んだ対岸の浦東の摩天楼のライトアップと一緒に見ることができるため、非常に観光客が多く集まる地区となっています。新婚カップルがカメラマンやスタッフを引き連れて記念撮影に訪れるスポットでもあります。

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2007_03_21(外灘)002, by Thing to Think, CC BY

黄浦江は船でも渡河することができますので、是非一度トライして両側に広がる浦東(プートン)と外灘の景色をお楽しみ下さい!外灘周辺にはホテル、レストラン、バーなども多く、上海屈指のナイトスポットともなっています。外灘のコロニアル建築の内特に著名なのは旧上海クラブの外灘2号、旧香港上海銀行の外灘12号、旧江海関の上海海関などで、日本関連でいうと旧日清汽船の外灘5号、旧台湾銀行(現招商銀行)、旧横浜正金銀行(現中国工商銀行)などです。

名称:
The Bund (外滩)
住所:
中山东一路 | Zhongshan Rd. East-1 (guangdong rd), 黄浦区, Shanghai, 200002, 中国
ホームページ:
Foursquare.com

5. 外灘観光隧道

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Electric Dreams III, by trioptikmal, CC BY

黄浦江を挟んで対岸に位置する外灘と浦東(プートン)間の移動手段としては船、地下鉄が挙げられますが、実は海中トンネルを歩いて行くこともできるのをご存知でしたか?それがこの外灘観光隧道です。

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Bund Sightseeing Tunnel, Shanghai, China, by travelourplanet.com, CC BY

長さ約650メートルのトンネルを、10名乗りの無人カプセルに乗り込み約5分間で対岸に到着です。トンネルではノリの良いBGMと共にヴァラエティーのあるイルミネーションを堪能することができ、あっという間に対岸に着いてしまうことでしょう。やや入り口が見つけにくいですが、一人でも気軽に利用できるので是非トライしてみて下さい!

名称:
Bund Sightseeing Tunnel (外滩观光隧道)
住所:
上海市中山東一路300号(外灘側入り口)
営業時間:
8:00-22:00 金〜日曜、祝祭日8:00-22:30
休業日:
年中無休
ホームページ:
Foursquare.com

6. 上海博物館

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上海博物館2, by 寒江2009, CC BY

北京の故宮博物館、南京博物館と並んで中国三大博物館に数えられる上海博物館も人気の観光スポットです。ロケーションも良く、市内中心部地下鉄「人民广场」駅から徒歩5分程で到着します。

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372_20100912_bt_shanghai_museum, by btaroli, CC BY

上海博物館は特に青銅器の展示が有名ですが、その他にも書、絵画、陶磁器、玉器など幅広く展示しています。日本語の音声ガイドも有るので、活用しましょう(借りるにはテポジットまたはパスポートが必要)。上海博物館のすぐ近くには上海市民の憩いの場である人民広場もあるので、セットで観光の休憩に利用するのもいいでしょう。

名称:
Shanghai Museum (上海博物馆)
住所:
201 Renmin Ave, Huangpu, Shanghai, 200003, 中国
営業時間:
9:00〜17:00 (入館は16:00まで)
休業日:
年中無休
TEL:
+86 21 6372 3500
ホームページ:
公式サイト Foursquare.com

7. 静安寺

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Jing’an Temple(Shanghai), by kanegen, CC BY

三国時代の247年に創建されたと言われる静安寺は、現在でも多くの上海市民が熱心に訪問する名刹です。9世紀には真言宗の改組である空海もここを訪れたと伝えられています。

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Jin’An Temple, by Kenneth Moore Photography, CC BY

地下鉄「静安寺」駅の目の前にあり、徒歩圏内に人民広場や上海博物館、少し足を延ばせばショッピング街の南京路も行けます。入場が50元と少し高めなので、注意して下さい。

名称:
静安寺 Jing’an Temple
住所:
南京西路1686号 (华山路 | Huashan Rd.), 上海, Shanghai, 200040, 中国
営業時間:
7:30-16:00
休業日:
年中無休
TEL:
+86 21 6256 6366
ホームページ:
公式サイト Foursquare.com

8. 思南公館

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2015-10-02 14.21.23, by alberth2, CC BY-SA

思南公館は戦前にフランス租界として管理され高級住宅街であったエリアを上海市が主導してリノベートし、現在がお洒落なカフェやレストランが並ぶ地区です。

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DSCN2961, by imnakashima, CC BY

外国人観光客や上海在住の欧米人にも人気のスポットで、数々の西洋式建築物と相俟ってこの周辺を歩いているとまるでヨーロッパの都市を散策しているかのような錯覚に陥ります。新天地や田子坊などの観光スポットにも比較的近く、まとめて散策するのも魅力的でしょう。

名称:
思南公馆 | Sinan Mansions
住所:
55 Sinan Rd (Fuxing Zhong Rd), 上海, Shanghai, 200025, 中国
営業時間:
店舗によって異なる
休業日:
店舗によって異なる
ホームページ:
Foursquare.com

9. 新天地

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新天地, by Silly Jilly, CC BY-ND

新天地は市内南部を東西に貫く淮海中路付近にあり、かつてのフランス租界時代の街並みを再現した地区です。レトロとモダンのミックスとして観光客のみならず上海の若者にも人気があり、お洒落なレストランやバーも数多くあります。

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新天地, by Hirotaka Nakajima (nunnun), CC BY

新天地はまた上海のファッションを牽引する場所でもあり、セレクトショップなどもたくさん立っています。映画館などもあるため上海市内で人気のデートスポットともなっています。敷地内には比較的小さめのホテルも何件かあり、ここを市内観光の拠点にするのも良いでしょう。

名称:
Xintiandi (新天地)
住所:
黄浦区, Shanghai, 200021, 中国
TEL:
+86 21 5382 0666
ホームページ:
公式サイト Foursquare.com

10. 上海海洋水族館

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MiNe-10D_171-7169F, by MiNe (sfmine79), CC BY

地下鉄2号線「陆家嘴」駅から徒歩で5分程の位置にある上海海洋水族館は、地下2階、地上3階とアジアで最大級のサイズの水族館です。中国ゾーン、アフリカゾーン、南アメリカゾーンなどと地域ごとで分かれている内部では、約300種、計1万匹の海洋生物を観察することが可能です。

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In the Shanghai Ocean Aquarium, by tab2_dawa, CC BY

必見なのは地下2階にある約155メートルの海底トンネルで、動く歩道で移動しながら頭上と左右に海洋生物を目近に眺めることができます。水族館内にはベンチなども多いため、観光に疲れたら少し休憩のつもりで訪れるのもいいでしょう。

名称:
上海海洋水族館
住所:
上海市陸家嘴環路1388号
営業時間:
9:00〜18:00、9:00〜21:00(7、8月)
休業日:
年中無休
ホームページ:
公式サイト

11. 田子坊

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田子坊!, by @yakobusan Jakob Montrasio 孟亚柯, CC BY

上海市のやや郊外に位置している田子坊は、かつて倉庫や工場として利用されていた場所を改装して世界中から集まったクリエーターにより再生された一大アート空間となっています。お洒落なショップやカフェ、レストランも多く、観光客のみならず上海人にとっても人気のスポットです。

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田子坊, by 陳好酸 The Lives I lived, CC BY

日本人が経営するお店も増えてきており、今後も注目の観光スポットの一つです。ロケーションは地下鉄9号線の「打浦桥」駅から徒歩3分程の場所で、上海市内からも簡単に行くことができます。

名称:
Tian Zi Fang (田子坊)
住所:
上海, Shanghai, 200025, 中国
TEL:
+86 21 3425 0265
ホームページ:
公式サイト Foursquare.com

12. 魯迅公園(+魯迅墓)

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Lu Xun park, by David Leo Veksler, CC BY

魯迅公園はもともと19世紀末に租界地区の義勇軍の射撃練習場として利用されていた地を、1905年に公園として開園したものです。虹口の旧日本人租界にも近く、1932年の上海在住日本人による天長節祝賀会で白川義則陸軍大将や重光葵公使が尹奉吉の投げつけた爆弾により死傷する事件が起きた歴史的現場でもあります。

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Lu Xun sculpture and tai chi sword, by politizer, CC BY-SA

日本人とも交友の深かった魯迅が好んで訪れていた公園でもあったため、1988年に魯迅公園と命名されました。園内には魯迅のお墓と胸像があり、毛沢東直筆の「魯迅先生之墓」との文字も見ることができます。園内には「日中青年平和友好時計」や梅園もあります。現在は地元の人々の憩いの場となっており、早朝やお昼には太極拳などに勤しむ人々を多く見かけます。

名称:
Lu Xun Park (鲁迅公园)
住所:
东江湾路146号 (甜爱路280号), 上海, Shanghai, 200081, 中国
TEL:
+86 21 5666 7122
ホームページ:
Foursquare.com

13. 金茂大厦88層観光庁(展望台)

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Jin Mao, by cdschock, CC BY

上海環球金融中心と並んで浦東(プートン)で有名な超高層ビルといえば金茂大厦88層観光庁でしょう。高さ420.5メートル、88階建ての竹をモチーフにデザインされたビルは、地上から見るだけでも迫力満点です。展望台へは上海環球金融中心と同様、地下から高速エレベーターに乗ります。

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Shanghai-Jinmao Hyatt, China (2012), by Alberto Carrasco-Casado, CC BY

展望台は340メートルの位置にあり、492メートルの上海環球金融中心展望台には敵いませんが東宝明珠塔や外灘を眼下に見下ろすことのできる高さです。53階から87階には「グランドハイアット上海」ホテルが入っており、特に87階のバー「CLOUD 9」は宿泊客以外も利用できるので人気のスポットとなっています。建物の中央にある33層の吹き抜けも一見の価値ありです。

名称:
Jinmao Building (金茂大厦 Jin Mao Tower)
住所:
88 Century Ave, 上海, Shanghai, 200120, 中国
営業時間:
8:00〜22:00
休業日:
年中無休
TEL:
+86 21 5047 5588
ホームページ:
Foursquare.com

14. 多倫路文化名人街

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MiNe-10D_177-7747F, by MiNe (sfmine79), CC BY

かつて日本人租界であった虹口周辺には、1920~1930年代に文化人が多く在住していた地区です。多倫路文化名人街はそんなかつても街並みを再現したエリアで、ここで暮らした文化人の銅像もあちこちに配置されています。

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P3150034, by imnakashima, CC BY

再現された建物にはレストランや商店、飲食店が立ち並び、またベンチなどが多いことから地元も老人の憩いの場ともなっています。新天地や田子坊のようなお洒落さはそこまでありませんが、魯迅公園から十分徒歩圏内で、かつて日本人が集住していた地区の雰囲気を味わいつつ、まとめてこの地区を散策するのも良いでしょう。

15. 内山書店旧址

虹口に位置する内山書店旧址は、内山完造が開いた内山書店が1929年以降に店舗を構えた場所です。内山は本を購入しに訪れた魯迅ら中国人の文人との交友関係が広く、更に当時上海に在住していた日本人や、日本からも芥川龍之介や谷崎潤一郎が上海を訪れた際に内山書店も訪問し、日中文化サロンのような場所となっていたと言われています。

現在建物の1階は中国工商銀行の店舗となっていますが、内部に内山書店に関する展示物が並べられている2階及び3階へ続く階段があります。日本人の訪問者も一定数いるようで、日本人が来たと気付くとセキュリティーの人がすぐに察して階段まで案内して下さいます。旧日本人租界や戦前の日中文化交流に興味があれば是非覗いてみることをお勧めします。

筆者:まっぷるトラベルガイド編集部

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。

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