更新日:2020年4月13日
やめられない! ベルギービール お勧め6選
みなさんはベルギーのビールを試したことがありますか? 一般的に飲まれる日本の喉ごしの良いサラっとしたライトなビールとは全く異なるんです。コクが強く風味も苦味も香りも独特なものが沢山あります 。今回ここで紹介するのは、中世の時代から修道院たちの栄養源として飲まれ続けてきた濃厚でアルコール度数も高い特別なベルギービールです!日本でも舶来食品店などで手に入るものも多くあるので是非お試しください!
そこで、まず皆さんに紹介しておきたいことがあります。ベルギービールには大きく分けて9つの種類があります。
1.トラピストビール
2.アビイビール
3.セゾンビール
4.ブラウンビール
5.ホワイトビール
6.レッドビール
7.ゴールデンエール
8.ランビック
9.フルーツビール
冒頭でも述べましたが、今日紹介するのは修道院で醸造されるビールです。そして1、2の「トラピストビール」と「アビイビール」が修道院で作られるビールなのですが、今日はさらに的を絞り、ベルギー国内の6カ所の修道院だけで醸造される「トラピストビール」の6ラベルを紹介することにします。(トラピストビールは世界の8修道院で醸造されますが、残りの二つはいずれもオランダの修道院です。)
1. シメイ
「シメイ」はワロン地域のシメイという町にあるスクールモン修道院で製造されています。青ラベル、赤ラベル、白ラベル、黒ラベルとあり、初めの3種は市販されていますが、黒のドレーのみは修道院内及び、周辺のカフェやレストランのみで飲むことが可能です。そう聞くと飲みに行きたくなりますね!
chimay white, by [puamelia], CC BY-SA
2. ロシュフォール
「ロシュフォール」はナミュール州の小さな町ロシュフォールにあるサン・レミ修道院で醸造されているビールです。ロシュフォール6 、ロシュフォール8、ロシュフォール10との3種類があり、数字が上がるほどアルコール度数も上がります。6が7.5%、8が9.2%、10はなんと11.3%もあります。どれも濃い色をしたコクのある濃い味をしたビールです。普段飲んでいるビールと同じように早いスピードで飲まないように気をつけてくださいね!
Trappistes Rochefort Series, by adambarhan, CC BY
Trappistes Rochefort 6, by adambarhan, CC BY
オルヴァル
「オルヴァロ」はワロン地域のリュクサンブール州のオルヴァルという町のオルヴァル修道院で作られるビール。ラベルには「マチルドの泉の伝説」からくる鱒が指輪を咥えた絵が描かれている事でも知られます。オルヴァルの種類は2種類。一つは修道院内でのみ飲料可能、もうひとつは一般流通用です。一般流通用のアルコール度数は6.2%と修道院ビールの中では低めです。ホップの香りが強く、深い味わいと苦味が特徴です。
by adambarhan, CC BY
4. ウェストマール
「ウェストマール」はフランデレン地域のアントウェルペン州のウェストマール修道院で醸造されています。種類は3種類、ウェストマール・ダブル(アルコール度数7%)、ウェストマール・トリプル(アルコール度数9.5%)、ウェストマール・エクストラ(アルコール度数4.8%)です。
by mcosta1973, CC BY
一般に販売されるのはダブルとトリプルのみ。エクストラは修道院内の飲用で無ラベルですが、修道院併設のカフェでのみ飲むことができます。ウェストマールの特徴は、アルコールの強さをあまり感じさせない飲みやすいフルーティーな風味です。お酒があまり強くない方はガブ飲みしないように注意してください!
by adambarhan, CC BY
5. ウェストフレテレン
「ウェストフレテレン」はフランデレン地域のウェスト=フランデレン州にあるシント・シクスタス修道院で作られているビールです。この地域はベルギーでも特に質の良いホップが採取できることで有名で、ウェストフレテレンもこの地域のホップを使用しています。ウェストテレンは業者への卸売を一切しておらず、知る人のみが知る隠れビールといっても過言ではないでしょう。特に決まった販売日の予定も なく、修道院の前に書き出すことで知らせています。
Westvleteren 12, by Bernt Rostad, CC BY
このビールを手に入れられた人はラッキーと言えるでしょう!種類は、ブロンド(アルコール度数5.8%)、エクストラ8(アルコール度数8%)、アブト12(アルコール度数10.2%)の3種類でいずれも苦味に特徴があります。ベルギー各地の市内で目にすることもありますが、それのほとんどが非正規品です。非正規品にもかかわらず、かなりの高額で売られているので注意してください!
The Westvleteren Blue, by acaaron816, CC BY-ND
6. アヘル
「アヘル」はベルギー南部のリンブルグ州のアヘル村のベネジクトゥス修道院で醸造されているビールです。醸造される種類は、トラピストビールを醸造するベルギーの修道院の中でも最も種類が多く、アヘル・ブロンド8(アルコール度数8%)、アヘル・ブラウン8(アルコール度数8%)、アヘル・ブラウン8(アルコール度数9.5%)、アヘル・ブロンド5(アルコール度数5%)、アヘル・ブラウン5(アルコール度数5%)の5種類です。
このうち、アヘル・ブラウン5とアヘル・ブロンド5は、修道院内の飲用に作られているので修道院内に併設されたカフェだけで飲料可能です。アヘルの特徴としては、甘みが強い一方、コーヒーのような苦味もある点です。甘みがあるのでついつい飲みやすく進みが早くなりがちですが、 どれもアルコール度数が高いので気をつけてくださいね!
Achel 8 Blond and Achel 8 Bruin, by cogocogo, CC BY
いかがでしたか?ベルギーの修道院ビールに興味を持っていただけましたでしょうか。「その修道院でしか飲めない」と聞くと、旅行好きの皆さんの旅行魂に日がついたのではないでしょうか。旅行なしでは生きていかれない私、Reiserinも、一度興味を持つとその場へ行かずにはいられない性質なのでベルギーの修道院ビールツアーを組みたくなってきましたよ!ベルギーはご飯も美味しいし、ビールもきっと進みますね!
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!