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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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シンガポールの携帯(sim)事情や公用語、飛行時間など

治安も良く物品も豊富な都市なのでそれほど心配はいらない。ルールやマナーの違いにより戸惑うこともあるが、基本的な知識を得ておけば、スムーズで快適な旅行ができる。

シンガポールの基礎知識

国によって生活事情・常識はまったく違うもの。思わぬところでの混乱やトラブルを避けるため、事前に情報の確認をしよう

言語

国語はマレー語。英語、中国語(北京語)、タミル語も公用語とされる。シンガポールの言葉といえば、シングリッシュが有名。中国語やマレー語の影響を受けたなまりの強い英語で、慣れないと聞き取るのは大変。

気候と服装

平均気温は約27度、湿度も85%ほどと、かなり高く蒸し暑い。とくに5〜8月は35度を超える日もある。11月〜翌3月は雨季で気温は少し下がり、長めのスコールが多くなる。服装は夏物を用意しよう。日差しが強く帽子は必須。ホテルやレストランなどは冷房が効いているので、薄手の上着を準備しておくと便利。

時差

日本との時差はマイナス1時間。シンガポールのほうが1時間遅れており、日本が正午なら、シンガポールは午前11時。サマータイムは実施されない。

日本時間−1時間=現地時間

通貨と両替

シンガポールの通貨はS$(シンガポール・ドル)とS¢(シンガポール・セント)。S$1=S¢ 100となる。日本で現地通貨に両替するのもよいが、日本円をシンガポールで交換したほうがレートが有利だ。街なかにある銀行や両替所で、日本円からシンガポール・ドルへの両替ができる。ATMも併せて利用すると便利だ(下記参照)。ホテルでも両替はできるが、レートが悪い場合も多い。また、高額紙幣はおつりが出ないことが多いので、小額紙幣を多くもらうようにしたい。

S$1=約81円(2017年3月現在)

Singapore banknote dollar (SGD)
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チップと税金

基本的にチップの習慣はなく、ほとんどのホテルやレストランでは料金に10%のサービス料が含まれる。それでも、気持ちのいいサービスを受けた場合はチップを渡すのが一般的。ベルボーイなどに渡す場合はS$1〜2が目安。

クレジットカード

シンガポールはカード社会。身分証明書にもなるので必携だ。利用の際には暗証番号の入力を求められる場合が多いので、事前に確認を。また、支払いの際に通貨の種類を聞かれることもある。たいていは現地通貨での支払いのほうが手数料が安い。

トラベルプリペイドカード

渡航前に日本で入金した金額を、海外ATMから現地通貨で引き出せるカード。大金を持ち歩かずに済み、紛失時などのリスクも低い。

ATM

クレジットカードやデビットカード、トラベルプリペイドカードで現地通貨が引き出せる。銀行、空港、ホテル、ショッピングセンターなどに設置されており、ほとんどが24時間利用できる。クレジットカードのキャッシングの利率は現金両替の手数料よりも低い場合が多いので、賢く利用しよう。

携帯電話・スマートフォン

日本で使っている携帯電話も海外対応機種ならば使えるが料金は高め。また、スマートフォンはパケット代の高額請求を避けるため、データローミングをOFFにするなどの設定が必要だ。Wi-Fi接続でSkypeやLINEなどの通話アプリを利用するのが安くて便利。すこし手間がかかるが以下の方法もある。●SIMカードを入れ替える SIMロックのかかっていない携帯電話を持っている場合のみ。SIMカードは空港の両替所や街なかの携帯電話ショップ、コンビニなどで購入できる。購入時、パスポートなどの提示が必要となる。●格安の携帯電話を買う 携帯電話店のほか、コンビニでも販売。SIMカードとプリペイドカードの購入も忘れずに。

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インターネット

●ホテルで 多くのホテルでWi-Fi(無線LAN)が利用できる。スマートフォンやパソコンで回線に接続してから、フロントなどでもらえるIDとパスワードを入力する方法が一般的。有料の場合も多いので確認しておこう。●屋外で 街なかでもカフェやレストラン、ショッピングセンターなど、無料Wi-Fiを利用できるスポットは多い。インターネット接続のパソコンが無料で設置してあることも。政府主導のWi-FiサービスWireless@SGもあるが、電話番号などの登録が必要で、1回につき24時間まで。チャンギ国際空港のインフォメーションでも手続きができる。いつでも手軽にインターネットに接続したい場合は、日本の空港などでもレンタルできる海外用Wi-Fiルーターを持ち歩くのが便利。

郵便

日本までのエアメールは通常3〜5日で届く。はがきS¢60、封書は20gまでS$1・30、以降10gごとにS¢35加算される。 小包は船便(SURFACE)が割安だが、到着まで3〜5週間かかる。

電圧とプラグ

電圧は230V、周波数50 Hz。日本の100V仕様の電化製品を使うには変圧器が必要だが、スマートフォンやデジタルカメラなどは国際仕様のものも多い。対応電圧を確認しておこう。プラグは三又のBFタイプが主流。変圧器とアダプターの貸し出しサービスがあるホテルも多い。

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飲料水

水道水はそのまま飲める。ミネラルウォーターはコンビニやスーパーなど、どこでも買える。

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トイレ

公衆トイレの数は少ないので、商業施設などにいるときに利用しておこう。MRTのトイレも使いやすい。公衆トイレには有料のところもあり、料金(S¢20程度)を徴収する人がいる。有料だから清潔というわけでもないが、いざというときのために小銭を持っているとよい。 便器は、一般には洋式が普及しており、街の中心部ではホテルやショッピングセンターのトイレが便利。郊外などには日本の和式トイレに似た、しゃがむタイプのマレー式もある。和式とは異なり、逆向きにしゃがまないと流れにくいので要注意。

マナー

多民族の国民に加え、ビジネス、観光などで長期、短期に訪れる各国の人、さらに、それぞれの宗教がからみ合うシンガポールでは、秩序を保つためにさまざまな法律がある。●ドレスコード イギリスの植民地時代に英国人によって持ち込まれた文化のひとつが社交界だ。社交界がつくったさまざまな規制のなかにドレスコードが挙げられる。高級ホテル、高級レストラン、カジノ、ゴルフ場のクラブハウスなどを利用するときには配慮し、スマートカジュアル程度の服装を心がけたい。スマートカジュアルの基準は、男性なら襟付シャツに長ズボン、革靴、女性はワンピースやトップスにスカートかスラックスを着用。Tシャツや、ジーンズ、スニーカーなどは避けること。●喫煙 建物内と出入口付近、交通機関は基本的に禁煙。屋外でも駅やバス停、スタジアムなど、人が集まる場所は禁煙が原則。たばこは喫煙コーナーのサインか、上部が灰皿になっているゴミ箱があるところで。そのほかの場所では確認してから吸うこと。●飲酒 夜22時30分から翌7時の間は、広場や歩道、駅など、公共の場所での飲酒は禁止。同時間帯はコンビニやスーパーで酒類を買うことはできない。レストランやバーでは飲めるが、ホテルなどへ持ち帰るのは不可。

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●モスクや寺院の見学 モスクや寺院などの宗教施設は祈祷の場所を観光客にも開放しているだけなので、見学の際は禁止事項に留意したい。注意書きが必ず掲示されているので、大声で話すなど礼拝の妨げになるような行為は禁物だ。肌を露出した服装も避けたい。

 

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●イスラム教のタブー 相手がイスラム教徒とわかるときは気をつけよう。ただし、信教の判別は難しいので、礼儀正しく常識ある振る舞いを心がけたい。左手は使わない 左手は不浄とされている。食事の際や物を受け取るときなどには、左手を使わない。頭に手を置いてはいけない 頭は神が宿るところとされており、手をのせることは禁物。●罰金 マナー違反に対する罰金刑が厳しいのは世界的にも有名な話。さまざまな罰則があり、外国人も対象になる。しかし、観光客も国民もその場で罰金を徴収されるようなことはない。

トラブル対策

●治安 犯罪率が低いシンガポールは日本と同様に安全で美しい街だが、日本でも気をゆるめればスリや置き引きに遭うのと同様、シンガポールでも窃盗犯罪は後を絶たない。とくに多額の現金を持っていると思われている日本人は狙われやすい。●病気とけが 屋外は熱帯の蒸し暑さだが、建物の中に入ると冷房が非常に効いており、寒暖の差が激しく、風邪をひきやすい。また、油や香辛料を多用する料理や慣れない水では、胃腸が弱い人は下痢をしやすい。 マリンスポーツなどのアクティビティは危険をともなうこともあるので、前日はしっかりと睡眠をとるなど、体調管理には気をつけたい。●紛失・盗難パスポート 顔写真があるページのコピーをとるか、パスポート番号や発給日、発行地などを控え、パスポートとは別の場所に保管しておく。パスポート用の顔写真を2〜3枚用意しておくとよい。クレジットカード 万が一財布を失くしたら、カードは即時に停止依頼を。停止にはカード発行金融機関名が必要となるため、事前に裏面で確認し、財布とは別に保管しておく。暗証番号のメモなどの管理にも注意。不正使用で補償されないことも。

Attention!

他人から預かる荷物に注意!
海外では、たとえ知人からでも、不用意に荷物や物品を預からないこと。知らぬ間に麻薬などを運ばされ、重罰(国によっては死刑)になるケースが増えている。十分に注意しよう!

日本出国前に「たびレジ」に登録しよう

海外旅行の際、旅行日程や滞在先、連絡先などを登録すると、緊急時にメールや電話で情報提供が受けられる外務省のシステム。在外公館の連絡先も見られる。海外でも登録できるが、日程が決まったら日本で登録してからでかけるのがおすすめだ。 www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg

情報入手方法

現地で情報を入手する

チャンギ国際空港の各到着ターミナルにあるほか、オーチャードやアイオン・オーチャードなどにビジターセンターが置かれている。ホテルの予約ができるほか、たくさんの日本語の冊子が置かれており、グルメ、ショッピングなど、情報が豊富に手に入る。そのほか、シンガポールにある紀伊國屋書店(髙島屋シンガポール内、リャン・コート内など)にも、日本語のフリーペーパーが置かれており、情報収集に便利。

Scenic bridge over the mouth of the Singapore River

旅の準備とアクセス

パスポートの有効期限の確認を忘れずに。申請は早めに済ませよう。空港での入出国の手続きについても知っておきたい

旅の準備

●パスポート(旅券)の取得 パスポートには有効期間10年のものと5年のものがある(未成年者は5年のみ)。海外で身分を証明する大切なよりどころとなるので、旅の間は紛失したり、盗難に遭ったりしないよう、厳重に保管したい。すでにパスポートを持っている人は有効期限の確認を。シンガポールに入国するには、入国時に6か月以上の有効期間が残るパスポートを所持していることが条件。●申請と受領 左記にある申請に必要なものを持参して、住民登録している都道府県または市町村の旅券課窓口へ申請する。海外からの一時帰国者や学生は現居住地での居所申請も可能。更新は有効期限の1年前から受け付けてくれる。受領には受理票(受領証)、発券手数料(10年は1万6000円、5年旅券は1万1000円)を用意して、発行日から6か月以内に、必ず本人が受け取りに行くこと(代理や郵送での受領はできない)。●パスポートの申請に必要なもの●一般旅券発給申請書1通(窓口にある)●戸籍抄本または戸籍謄本1通(発行後6か月以内。有効期限内のパスポートを切り替える場合は原則不要)●住民票1通※(発行後6か月以内のもの)●写真1枚(縦4・5×横3・5㎝、縁なし、正面、無帽、無背景など規定どおりのもの)●身分証明の書類(マイナンバーカード、運転免許証、有効または失効後6か月以内の旅券など1つでよいものと、健康保険証、社員証、年金手帳など計2つ必要なものがある)●以前に取得したことがある場合は前回取得した旅券※住民基本台帳ネットワークシステムを利用して現住所を確認できる場合は、住民票の提出が原則不要。居所申請では必要。●ビザ(査証) ビザは各国が発行する入国推薦状。日本国籍を持つ人が、観光目的で入国する場合、30日以内の滞在で、出国用チケットを所持していればビザは必要ない(入国審査で許可された日数まで。それ以上の滞在を希望する場合は、現地の入国管理局で滞在許可申請をすれば最長3か月まで延長が可能)。詳細は出発前に問い合わせておこう。留学、就労や長期滞在の場合は事前に目的に応じたビザを取得しておく必要がある。●海外旅行保険 旅先で思わぬ事故やトラブルに遭う前に、事前に海外旅行保険に加入しておこう。空港でも簡単に加入できる。各種保険がセットになったものと自分で組み合わせるものとがある。携行品特約を付けておけば、旅先での盗難や破損にも対応してくれる。クレジットカードに保険が付帯しているかどうかも確認しておこう。

航空券

航空券は旅行会社か航空会社で購入する。航空券にはいくつか種類があり、PEX航空券と格安航空券が安く、旅行者向き。予約の変更や滞在日数に制限がある、キャンセル料が高額などの条件がある分、料金が安い。普通運賃航空券は日程の変更やキャンセルに自由が利くが、はるかに高額。料金には、運賃のほかに空港使用料や燃油サーチャージが含まれる。予約サイトなどの表示は、運賃だけで諸経費が含まれていないことがあるので、しっかり確認したい。料金は季節によっても大きく変動する。

国際学生証(ISIC)

国際学生証があれば、美術館や交通機関の割引などが受けられることがある。対象は中・高・高専・大学・大学院・専修・専門学校生。申し込みは各大学生協など発行所窓口へ。大学生協事業センターや下記ISIC JAPAN公式サイトでは、郵送やオンライン申請も可能。料金は1750円(送料込2300円)。

国際(国外)運転免許証

シンガポールは交通機関が発達しており、タクシーの料金も安いため、自分で車を運転する必要性はあまりないが、国際運転免許証があれば運転は可能。取得には、運転免許センターか運転免許試験場でパスポート、顔写真、日本の運転免許証を提出して申請すれば、その場で発行される。発行手数料は2400円で1年間有効。現地での運転の際は日本の運転免許証も携帯すること。日本とは異なる交通ルールも多いので、運転する際は十分注意したい。

シンガポールへのアクセス

東京(成田、羽田)、大阪(関西)、名古屋(中部)、福岡の各都市から直行便がある。台北や東南アジア各地で乗り継ぐエアアジア航空など格安航空会社(LCC)の便も多く、週100便以上が日本とシンガポールを結んでいる。所要時間は直行便で東京から約7時間。

日本を出国

●チェックイン 利用する航空会社のチェックインカウンターか自動チェックイン機で手続きをする。eチケットの控えやパスポートなどを用意しておこう。大きな荷物や機内へ持ち込めないものを預けて、搭乗券と荷物引換証(バゲージクレーム・タグ)を受け取る。フライトによっては事前にオンラインチェックインも可能。●液体類の機内持ち込み制限 すべての国際線で、手荷物として機内に持ち込める液体類の数量を厳しく制限している。液体類はできるだけスーツケースなどに入れて預けよう。対象となるのは、液体、ジェル、クリーム、エアゾール類すべて。水やジュース、ハンドクリーム、ヘアスプレー、歯磨き粉なども対象だ。これらは、あらかじめ100㎖以下の容器に入れて、規定サイズのビニール袋に密封しなければ機内へ持ち込めない。詳細は航空会社や旅行会社へ確認すること。●セキュリティチェック 機内に持ち込む手荷物のX線検査。搭乗者本人も金属探知ゲートを通る。刃物類は機内持ち込み禁止なので、手荷物には含められない。ライターやマッチは1人1個まで。●外国製品の持ち出し申請 時計や宝飾品などの高価な外国製品を所持している場合は、今回の旅行で購入したものではないことを帰国時に証明するため「外国製品の持出し届」に記入して現物と一緒に提示、用紙は帰国時まで保管しておく。また、合計額で100万円を超える日本円、外国通貨、小切手、その他を持ち出す場合なども別の届け出が必要だ。●出国審査 出国カウンターでパスポートと搭乗券を審査官に提示する。●搭乗 搭乗券記載のゲート前の待合室で、搭乗開始を待つ。急なゲート変更の場合もあるので、電光掲示板でもう一度チェックしておこう。

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シンガポールの厳しい持ち込み制限

シンガポールへの持ち込み禁止品で要注意なのが、チューインガム。医療目的以外では販売どころか、所持も禁止されている。週刊誌のグラビアなども、わいせつ物として持ち込み禁止になることもある。たばこの持ち込みは1本から、蒸留酒(1ℓ以内)と、ワイン、ビール合計3ℓ以上は課税対象。おみやげや食品も、総額S$600を超えると課税対象になるので申告が必要。

シンガポールの出入国

チャンギ国際空港は、係員の対応がよいことで知られ、顧客満足度の受賞歴もある。出入国はスムーズに済むことが多い

シンガポールへの入国

❶ 入国審査 出入国カードは、各自あらかじめ機内で記入しておく。飛行機を降りると入国審査だ。パスポートと記入済みの出入国カード、帰りの航空券(eチケット控え)を用意して、外国人用の審査カウンター(Other Passport)に並び、順番がきたら審査官に提示する。航空券がない場合は現金の提示を求められることも。問題がなければこれで終了。パスポートに入国の日付と滞在期限を入れたスタンプが押され、半券の出国カードとともに戻される。❷ 荷物のピックアップ 入国者用の免税店を通過した先に荷物受取所があるので、ターンテーブルから自分の荷物をピックアップする。荷物が出てこない、破損しているなどのトラブルがあった場合は、係員にバゲージクレーム・タグを見せて伝える。❸ 税関 出口のすぐ手前にあるカウンターが税関。申告するものがある場合は赤い通路、ない場合は緑の通路へ進む。ここで日本人が引き留められることはあまりないが、まったくないわけではない。酒類は蒸留酒(1ℓ以下)、ワイン、ビールの合計が3ℓ以内であれば無税(18歳以上のみ)。みやげ物、食品などは総額S$6 0 0を超える分は課税される。また、S$2万相当額以上の現金や小切手などの持ち込みと持ち出しは申告が必要。ガムや電子たばこの持ち込みは禁止。

<たばこの持ち込み>たばこは1人400gまで持ち込めるが、数量に関係なく申告が必要で、1本(1g以下)につきS¢ 38.80と7%のGST(消費税)が課税される。また「SDPC(シンガポール正規販売品)」のロゴがないたばこの所持は罰金対象。海外から持ち込んだたばこは、チェックを受けた場合、税関で税金を支払った証明書が必要。www.customs.gov.sg

シンガポールからの出国

❶ リコンファーム(予約の再確認) 直行便を運航している航空会社を利用する場合、基本的にリコンファームは必要ない。ただしチケットの種類によっては、必要となることがあるので、あらかじめ購入時に確認しておくとよい。❷ GST(消費税)の払い戻し GST(消費税)の払い戻しを受ける場合、税関で手続きをする。1日の購入額税込みS$100以上(同じ店なら1日あたりレシート3枚まで合算できる)、購入から2か月以内に空路または海路で、購入した本人が未使用のまま持ち出すといった条件を満たしていれば、申請が可能。

<GSTの還付手順>❶ 支払いの際にパスポートを提示して、「eTRS(電子還付制度)」のチケットと領収書を発行してもらう。❷ 空港や国際港ターミナルの「eTRS」端末に、パスポートと購入時のクレジットカード、またはeTRSチケットをスキャン。払い戻し方法を選んで「NOTIFICATION SLIP」を受け取る。購入品や領収書を見せる場合もある。❸ 還付金をシンガポール・ドルの現金で受け取る場合は、出国ラウンジのリファンドカウンターへ。クレジットカードを選択した場合は10日程度で入金される。

❸ 空港でのチェックイン チャンギ国際空港には現在3つのターミナルがあり、第4ターミナルの開業も間近。利用する航空会社のターミナルを確認し、出発ロビーのカウンターや自動チェックイン機で搭乗手続きをする。日本出国時と同様に液体類の機内持ち込み制限などは注意(P.112参照)。GST払 い戻しの購入品を預け荷物に入れる場合は、チェックイン前にeTRS端末で手続きを。❹ 出国審査 出国審査カウンターで、出国カード、パスポート、搭乗券を係員に提示する。パスポートに出国スタンプを押して返してもらったら、手続き完了だ。飛行機への搭乗は通常出発30分前からできる。

日本へ入国

●検疫 旅行中に発熱や下痢など体調が悪くなった人は、申し出て係員の指示に従おう。機内で「検疫質問票」が配られた場合は必要事項を記入し、入国審査前に検疫官に提出する。●入国審査 入国カウンターでパスポートを提示し帰国スタンプを押してもらう。●荷物のピックアップ 搭乗してきた便のターンテーブルで荷物を受け取る。●動植物検疫 動植物や加工肉、青果などは検疫をパスしないと持ち込めない。税関検査の前に動植物検疫カウンターで検疫を受ける。生果実、切り花、野菜、生肉、乾燥肉、ハム・ソーセージなどは持ち込みを禁止・制限しているものが多く、注意が必要。●税関 機内で配られる「携帯品・別送品申告書」に記入して、所持品が免税範囲内なら緑の表示のカウンターに並ぶ。免税範囲を超えている場合は赤いカウンターに並ぶ。●別送品について 海外から荷物を別途小包として送る際に、免税範囲や簡易税率の適用を受けるには、別送品手続きをする必要がある。荷物の外装、税関告知書、小包の送り状などに「別送品」と明記し、帰国者本人を受取人とする。「携帯品・別送品申告書」を2通作成し、1通は本人用に税関で確認印をもらっておく。これは荷物の受け取りの際に必要となるので、紛失しないよう保管しておく。

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空港から市内へ

チャンギ国際空港は、さまざまな設備が充実した広い空港。空港から市内へはタクシーやMRTを利用するのが便利だ

チャンギ国際空港

アジア有数のハブ空港であるチャンギ国際空港は、空港内の充実度が世界でも屈指といわれる。とくに空港内で時間を過ごすための施設が豊富で、レジャースポットのように利用するシンガポーリアンもいるほど。便によって到着するターミナルが異なるので、各ターミナルの位置関係をここでチェックしておこう。

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● 公式ホームページwww.changiairport.com

ターミナル間の移動

ターミナル間を移動する場合は、無料のスカイトレインを利用するのが便利。毎日朝5時~深夜2時30分まで運行しており、各ターミナル間を約4分で移動できる。乗り場はそれぞれレベル2に設けられている。スカイトレインの運行時間外の移動は、無料のシャトルバスが出ているので、そちらを利用しよう。また動く歩道を通って徒歩でも移動でき、5分ほどで着く。

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市内への交通アクセス

●MRT ターミナル2と3の間の地下にMRTチャンギ・エアポート駅があり、昼間は約12分間隔で運行している。中心部へは約40分、シティ・ホール駅までS$2・30、オーチャード駅までS$2・40(スタンダード・チケット利用時)。スーツケースなど大きな荷物は所定の荷物置き場に置き、邪魔にならないように心がけよう。

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●タクシー 目的地へ快適に向かいたい場合はこれがいちばん。各到着フロアにはタクシー乗り場があるので、タクシー待ちの列に並ぶ。タクシーは順番に来るので、係員の指示に従って指定されたタクシーに乗る。中心部までは約30分。運賃はS$ 20~40だが、空港使用料(S$3~5、空港発のみ)や時間帯料金が加算される。着いたホテルでスーツケースを下ろしてもらったら運転手には心づけのチップを渡そう。

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●エアポート・シャトル 4〜9人乗りのバンで、市内の主要ホテルまで乗せてくれる。到着フロアに受付カウンターがあるので、ホテル名を告げればOK。15〜30分間隔だが、基本的には人数がそろってからの出発となる。大人S$9、子供S$6。

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観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。

奥付:
この記事の出展元は「まっぷるシンガポール’18」です。掲載されている営業時間や表記などのデータは、2017年1月〜3月の調査・資料に基づくものです。諸事情により変更になる可能性がありますので、ご利用の際にはご確認ください。
その他:
●掲載の商品は取材時のもので、売り切れなどで取り扱っていない可能性があります。 ●料金、価格の単位は原則としてシンガポール・ドル(S$)で表示しています。2017年3月現在、S$1=約81円です。なお、一部はアメリカ・ドル(US$)で表示しています。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。