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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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チェンマイでめぐりたい歴史ある寺院

ランナー王朝の栄華を語る

チェンマイのいたるところに残る、ランナー王朝時代の荘厳な寺院の数々。その数は300以上にものぼり、何度訪れても飽きることはない。自分なりのコースを作って、ゆっくり気ままにめぐりたい。

モデルプラン

市内なら、レンタサイクルでのんびりめぐるのがおすすめ。車で行く郊外の寺院にも注目。

半日・寺院めぐり 所要 約5時間

9:00 ワット・スアン・ドーク
↓車で7分/自転車で15分
10:00 ワット・プラ・シン
↓車で5分/自転車で10分
11:00 ワット・チェディ・ルアン
↓車で5分/自転車で10分
12:00 ワット・チェン・マン
↓車で30分
14:00 ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ

チェンマイの寺院の建築様式

長い歴史のなかで独自の発展を遂げてきたチェンマイの建築様式。王朝初期はクメールやビルマの影響が強かったが、14世紀頃からアユタヤーやスコータイの様式も取り入れ、独特のランナー・タイ様式を築き上げた。八角形の仏塔や金色の仏像、細やかな装飾などが特徴的で、なかには象や神話に登場するナーク(蛇神)など表情豊かなレリーフも多く見られる。さまざまな文化が入り交じる建築美が興味深い。

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ワット・チェディ・ルアンの象の石像。白象は古くから王権の象徴だった

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ワット・プラ・シンのナークの装飾。釈迦が悟りを開くときに守護したとされ、仏法の守護神となっている

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ワット・プラ・タート・ドイ・ステープのシンボルともいえる、八角形の黄金仏塔

ワット・プラ・シン Wat Phra Singh 街の中心にたたずむ憩いの寺院

1345年、5代目パー・ユー王が父カム・フー王の遺骨を納めるために建立。名前の由来となった礼拝堂内のプラ・シン像は、スリランカより持ち込まれたといわれている。礼拝堂内の壁画には当時の人々の生活ぶりが描かれている。

礼拝堂の壁一面に描かれた壁画は必見! 北部タイの習慣が緻密に描かれている

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境内にはさまざまな建築様式の建造物が建つ

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タイ北部で最も神聖な仏像といわれているプラ・シン像

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境内のあちこちで見られる美しい彫刻にも注目したい

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当時の生活が垣間見られる興味深い壁画

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境内には人々の願い事を書くロール式の紙が。書き込んで祈りを捧げよう

ワット・プラ・シン

現地名:
Wat Phra Singh
アクセス:
スアン・ドーク門から徒歩5分
営業時間:
8:00~17:00
定休日:
無休 

ワット・チェディ・ルアン Wat Chedi Luang 王朝の隆盛をしのばせる仏塔

市街地のほぼ中央にある寺院で、チェディ(仏塔)、ルアン(巨大な)という名のとおり、かつては高さ86mの仏塔があったが、1545年の地震で一部を残して倒壊。その後修復が進み、現在の姿となっている。

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1992年に修復が終わり、現在も荘厳な姿でそびえる

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本殿入口の美しく輝く装飾にも注目したい

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本殿にはほかにもさまざまな仏像が並ぶ

ワット・チェディ・ルアン

現地名:
Wat Chedi Luang
アクセス:
ターペー門から車で10分
営業時間:
8:00~17:00
定休日:
無休 

ワット・クー・タオ Wat Khu Tao ひょうたん形に心がなごむ

1579年にこの地を統治したビルマ王ブレーンノーンの王墓を守る寺院として1613年、建立された。クー・タオとは「ひょうたんのように丸く垂れ下がったもの」を意味し、その名のとおり仏塔は丸みを帯びた独特な形をなし、彩色陶器のモザイク装飾も美しい。仏像も表情豊かにたたずむ。

タイ全土を見てもこのような形の仏塔は珍しい。本堂の色鮮やかな壁画や装飾も必見

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名前の由来となった仏塔

ワット・クー・タオ

現地名:
Wat Khu Tao
アクセス:
ターペー門から車で15分
営業時間:
8:00~17:00
定休日:
無休 

ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ Wat Phra That Doi Suthep 市街を見守る山頂の大寺院

1383年、6代目クーナー王によってチェンマイの街を見守る霊峰ドイ・ステープの山頂に建立。ナーク(蛇神)に両脇を守られた長い階段を上った先に本堂があり、とくに金色に輝く仏塔が訪れる人の目をひく。本堂まではケーブルカーも利用できる。

境内に吊るされたたくさんの鐘。すべて鳴らすと幸せになれるといわれる

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金色の仏塔がまばゆいばかりの輝きを放つ

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本堂まで続く階段は約300段

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寺院を囲むようにずらりと鐘が並ぶ

参拝の仕方

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線香とろうそく、蓮の花のセットを購入。境内には靴を脱いで入る

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合掌し、祈りを捧げながら、仏塔のまわりの回廊を時計回りに3回まわる

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正座をして、線香と蓮の花を挟んで合掌し、祈る。最後に深く頭を下げよう

ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ

現地名:
Wat Phra That Doi Suthep
アクセス:
スアン・ドーク門から車で30分
営業時間:
6:00~17:00
定休日:
無休 

ワット・チェン・マン Wat Chiang Man  「最古」という美しさ

1296年、ランナー王朝の新都建設時に建てられたチェンマイ最古の寺院。チェン・マンとは「市の力」という意味をもち、王宮として使用されたこともある。必見なのは礼拝堂に祀られた大理石の仏像と水晶の仏像。

奧の格子の内側に有名な2つの仏像が納められている。より小さな水晶の仏像は雨を降らせる力があるといわれている

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年月を感じさせない凛としたたたずまい

ワット・チェン・マン

現地名:
Wat Chiang Man
アクセス:
ターペー門から徒歩20分
営業時間:
8:00~17:00(旧礼拝堂は女性の入場不可)
定休日:
無休 
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観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。

奥付:
この記事の出展元は「まっぷるタイ・バンコク’18」です。掲載されている営業時間や表記などのデータは、2017年2〜3月の取材・調査に基づくものです。諸事情により、料金・価格など、掲載情報が変更になる場合もありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。
その他:
●料金、価格の単位は「B(バーツ)」で表示しています。2017年4月現在、1B(バーツ)=約3円です。 ●休業日は、祝祭日や年末年始、臨時休業を除いた定休日のみを表示しています。 ●原則、地名や掲載施設名などはアルファベットで表示しています。地名などのカナ表記については、日本語では表現しきれない微妙な発音もありますので、編集部の判断で統一しています。ブランド名、ホテル名など日本で通用しているものは、その表記に従っています。 ●クレジットカードの利用には、手数料がかかる場合があります。 ※前国王ラーマ9世の崩御を受け、2017年10月まで喪服期間となります。期間中は見学できない施設もあります。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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