2017年9月9日

イタリア

ローマで観光客が集う賑やかエリア スペイン広場周辺

by Fish & Tips

Beautiful Piazza di Spagna in Rome
by fotolia - ©oneinchpunch

このうえなくドラマチックなスペイン広場から、ローマ散歩はスタート。階段を上って眺望を堪能したら再び下り、バブイーノ通りからマルグッタ通りを抜け、ポポロ広場に到着する。

【街歩きコース】
START A線 スパーニャ駅
↓ 4分
①スペイン広場
↓ 2分
②トリニタ・デイ・モンティ教会
↓ 12分
③ポポロ広場
↓ 2分
④サンタ・マリア・デル・ポポロ教会
↓ 2分
GOAL A線 フラミニオ駅

移動時間約25分

世界中の人々が憩いを求めて集まる広場へ

ここを訪れずしてローマを去ることはできないとまでいわれるのが、スペイン広場。1726年に完成した、スペイン階段ともトリニタ・デイ・モンティ階段とも呼ばれる、まるで舞台空間のように劇的な雰囲気を持った階段は、その頂上にそびえるトリニタ・デイ・モンティ教会とスペイン広場の間を仕切っていた崖をなくし、往来を可能にするために設けられた。朝から晩まで多くの観光客で賑わうこの界隈には、高級ブランドのブティックから庶民的雰囲気のみやげ物店、トラットリアやカフェ、ホテルが密集し、そぞろ歩くだけでも楽しい。その中心となるのが、スペイン広場からまっすぐ延びるコンドッティ通り。道の両側に、イタリアはもちろん、ヨーロッパ各国の有名ブランド店が並ぶメインストリートだ。スペイン階段を下り、右手バブイーノ通りからさらに右の路地、マルグッタ通りを歩く。かつては巡礼者相手の宿や店が繁盛した界隈で、『ローマの休日』ではグレゴリー・ペック扮する新聞記者のアパートがあったのもこの通り。そのまままっすぐ北上すると再びバブイーノ通りに合流して、ポポロ広場にたどり着く。

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ローマの定番観光スポットといえば、スペイン階段。多くの観光客が訪れる

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「トレヴィの泉」の美しい彫刻

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高級感あふれるコンドッティ通り

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閑静な雰囲気のマルグッタ通り

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スペイン広場 18世紀初めに完成したバロック様式のスペイン階段を中心とする広場。

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トリニタ・デイ・モンティ教会 16世紀に建立されたゴシック様式の教会。教会前の広場からの眺望は一見の価値あり。

巡礼者を迎えた北の玄関門、ポポロ広場

ポポロ広場の北側には、アウレリアヌス帝が築いたフラミニア門を前身とするポポロ門があり、広場の中央には高さ36mに達するオベリスクが威容を誇る。ローマ帝国の北の玄関は帝国滅亡後もその役割を果たし、19世紀初頭の再開発によって広場は拡張、ここから南へと向かう道は中央のコルソ通りと左右のリペッタ通り、バブイーノ通りに分散したのである。この広場で見逃せないのは12世紀に市民(ポポロ)が寄進して建てたサンタ・マリア・デル・ポポロ教会。現在見られるファサードはジャン・ロレンツォ・ベルニーニ作。内陣左の礼拝堂ではカラヴァッジョの傑作2点を見ることができる。

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ポポロ広場 ローマ帝国時代の北の玄関門が19世紀に拡張、中央にオベリスクを備えた現在の姿となった。

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サンタ・マリア・デル・ポポロ教会 12世紀に建設、のちにベルニーニがバロック様式の教会として完成させた。

スペイン広場

観光客で賑わう華やかな広場

ローマを代表する観光スポットのひとつで、近くにスペイン大使館があったことからこの名がついた。オードリー・ヘプバーンが一躍スターになった映画『ローマの休日』でもおなじみの場所だ。観光客がひしめく現在と異なり、1800年代は文化人が集まるエリアだった。スペイン階段脇にはイギリス人詩人キーツの住んだ館が記念館として残り、スペイン階段前から延びるコンドッティ通りには、かつて著名人たちが足繁く通った老舗「カフェ・グレコ」が今も人気を集めている。広場周辺はローマ随一のショッピング街としても有名だ。

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観光客や地元の若者など多くの人で賑わっている

スペイン広場

現地名:
Piazza di Spagna
住所:
Piazza di Spagna
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アクセス:
メトロA線スパーニャ駅から徒歩1分

スペイン階段

137段のバロック後期の大階段

丘の上に建つトリニタ・デイ・モンティ教会とスペイン広場とを結ぶあまりにも有名な階段。正式名称はトリニタ・デイ・モンティ階段。1723年に建築家フランチェスコ・デ・サンクティスによって建設された。

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階段の上からは、コンドッティ通りなどが見渡せる

『ローマの休日』で有名な階段

オードリー・ヘプバーンがジェラート片手に座っていたのがこのスペイン階段。現在はこの場所での飲食は禁止されている。

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名画の世界を感じる

スペイン階段

現地名:
Scalinata della Spagna
住所:
P.za di Spagna
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アクセス:
メトロA線 Spagna スパーニャ駅から徒歩4分

バルカッチャの噴水

今も飲用されている広場の噴水

ローマ・バロックの巨匠ベルニーニの父、ピエトロの作品。トレヴィの泉と並び水質が良いことで知られる。

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バルカとは船の意味。広場中央にある「バルカッチャの噴水」は有名な待ち合わせスポット

バルカッチャの噴水

現地名:
Fontana della Barcaccia
住所:
P.za di Spagna
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アクセス:
メトロA線 Spagna スパーニャ駅から徒歩4分

トリニタ・デイ・モンティ教会

正面にある2つの鐘楼が印象的

トリニタとは三位一体の意味。1502年にフランス王ルイ12世の命によって建設が開始され、竣工までに1世紀もの月日を要した。目の前に広がるトリニタ・デイ・モンティ広場には教皇ピウス6世の発案によって建てられたオベリスクがあるが、これは巡礼者たちに道順を示すためのものだった。

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スペイン階段の最上段にある見晴らしの良い教会

トリニタ・デイ・モンティ教会

現地名:
Chiesa della Trinità dei Monti
住所:
Piazza della Trinita dei Monti 3
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アクセス:
メトロA線スパーニャ駅から徒歩1分
TEL:
06-6794179
営業時間:
9:00~19:00(土・日曜、祝日は~16:00)
定休日:
月曜 

トレヴィの泉

ロマンティックな伝説が残る泉

初代皇帝アウグストゥスが築いた古代ローマ時代の水道「アクア・ヴィルゴ(処女の泉)」をもとに、1453年、教皇ニコラウス5世の命でよみがえった噴水。現在のダイナミックな姿となったのは18世紀の大改築を経てから。肩越しにコインを投げ入れると再びローマに戻ってこられるという言い伝えがある。

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ローマに来たなら必ず訪れたい定番の観光スポット

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泉の周りに施された数々の彫刻も、じっくりと鑑賞したい

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泉を豪華に飾るネプチューン像

トレヴィの泉

現地名:
Fontana di Trevi
住所:
Piazza di Trevi
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アクセス:
メトロA線バルベリーニ駅から徒歩8分
営業時間:
見学自由
定休日:
見学自由 

コンドッティ通りでブランドショッピング

コンドッティ通りといえばローマきってのショッピングストリート。プラダにグッチ、ブルガリなど高級ブランドがずらりと並ぶ。

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約200mの通りの両側には、イタリアを代表するブランドショップが並ぶ

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スペイン広場から一直線

コンドッティ通り

現地名:
Via Condotti
アクセス:
メトロA線 Spagna スパーニャ駅から徒歩4分

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会

秀作を所蔵するルネサンス様式の教会

皇帝ネロの亡霊からローマ市民を守るため、1099年に教皇パスカリス2世が建造した教会。建設資金をローマ市民(ポポロ)が負担したことがその名の由来だ。1472年、法王シクストゥス4世の命によって、現在の姿へと再建され、1500年代初頭には、後陣が付け加えられた。内部は巨匠らの手によって装飾されており、ローヴェレ礼拝堂の祭壇を飾る『幼な子キリストの礼拝』や、ラファエロが銀行家アゴスティーノ・キージのために設計したキージ礼拝堂、また、カラヴァッジョの2枚の作品『聖パウロの改宗』『聖ピエトロの逆さ磔』、ベルニーニの彫刻『預言者アバクク』『獅子と預言者ダニエル』など、ローマでも指折りの名作を所蔵している。

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キージ礼拝堂やカラヴァッジョの作品など見どころが多い

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会

現地名:
Chiesa di Santa Maria del Popolo
住所:
Piazza del Popolo 12
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アクセス:
メトロA線フラミニオ駅から徒歩1分
TEL:
06-3610836
営業時間:
7:30~12:30、16:00~19:00(日曜、祝日は9:00~10:00、16:30~18:30、金・土曜は7:30~19:00)
定休日:
無休 

ポポロ広場

旅人たちが行き交った美しい広場

ヴェネツィア広場とともに交通の要衝。ヴァラディエの設計により1816年から8年の歳月をかけて大改築され、多くの巡礼者たちを迎え入れた。中央には、皇帝アウグストゥスが紀元前1世紀にエジプトから持ち帰ったオベリスクが立っているが、これは巡礼者たちに道順を示す目的で置かれたものだ。広場の南側には2つのよく似た教会、通称、双子教会が並んでいる。

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中央にそびえるオベリスクはポポロ広場のシンボル

ポポロ広場

現地名:
Piazza del Popolo
住所:
Piazza del Popolo
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アクセス:
メトロA線フラミニオ駅から徒歩1分

ポポロ門

ローマ旧市街の北の玄関口

ポポロ広場の北側に位置しており、鉄道が発達する以前は、王侯貴族が馬車でローマを訪れる際の玄関口として機能していた。15世紀に創建され、1655年にベルニーニが内部に装飾を施した。

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門には、シンプルながらも力強い装飾が施されている

ポポロ門

現地名:
Porta del Popolo
住所:
P.za del Popolo
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アクセス:
メトロA線 Flaminio フラミニオ駅から徒歩1分

サンタ・マリア・イン・モンテサント教会、サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会

ポポロ広場に建つ双子教会

ポポロ広場に面して建つ、双子のようにそっくりな教会は向かって右がミラーコリ教会、左がモンテサント教会。実際はモンテサント教会の敷地面積のほうが広いが、目の前のポポロ広場に立ったとき、見た目を同じようにするためモンテサントのクーポラを正円に、一方のミラーコリのクーポラを楕円に設計してある。どちらもカルロ・ライナルディが設計した。教会の左右には19世紀から続く2軒の老舗カフェがある。

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通りを挟んで左右対称に建つ姿は、別名双子教会

サンタ・マリア・イン・モンテサント教会

現地名:
Basilica di Santa Maria in Montesanto
住所:
Via del Babuino 197/P.za del Popolo
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アクセス:
メトロA線 Flaminio フラミニオ駅から徒歩4分
TEL:
06-3610594
営業時間:
17:00~20:00 日曜10:30~13:30 祝日11:00~13:00
定休日:
土曜 

サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会(ローマ)

現地名:
Chiesa di Santa Maria dei Miracoli
住所:
Via del Corso 528/P.za del Popolo
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アクセス:
メトロA線 Flaminio フラミニオ駅から徒歩4分
TEL:
06-3610250
営業時間:
6:30~12:30 16:30~19:30
定休日:
無休 

ローマを一望するピンチョの丘

ローマ市内に数ある丘のひとつであるピンチョの丘に設けられたテラスからは、ローマ市街を一望できる。とくに黄昏どきの眺めが素晴らしい。

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Dal Pincio, by Viditu, CC BY

丘の上には、ポポロ広場を見下ろす遊歩道がある

ピンチョの丘

現地名:
Pincio

アウグストゥス帝廟

ローマ帝国初代皇帝の墓碑遺跡

皇帝アウグストゥスの墓碑遺跡。西暦29年、エジプトのアレクサンダー大王の墓を模して建造されたといわれる。かつては下部に墓、上部に葬祭殿があり、入口にオベリスクが2本立っていた。

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2006-12-17 12-22 Rom 456 Mausoleo di Augusto, by Allie_Caulfield, CC BY

まるで廃墟のようにも見える帝廟

アウグストゥス帝廟

現地名:
Mausoleo di Augusto
住所:
P.za Augusto Imperatore
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アクセス:
メトロA線 Spagna スパーニャ駅から徒歩7分
TEL:
06-060608
営業時間:
2015年1月現在修復中のため内部見学不可

ボルゲーゼ公園

文化施設が点在する緑豊かな公園

旧市街地北側にある総面積6haもの広大な公園。1613年に教皇パウルス5世の甥で枢機卿のシピオーネ・ボルゲーゼがフランス人建築家ファン・ザイスに命じて郊外の別荘として造営を始めた。敷地内にはボルゲーゼ美術館や国立近代美術館、ヴィッラ・ジュリア・エトルリア博物館などがある。

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公園内では散歩を楽しむ人もおり、市民の憩いの場となっている

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園内のいたるところに泉や彫刻などが配置されている

ボルゲーゼ公園

現地名:
Villa Borghese
住所:
Villa Borghese
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アクセス:
メトロA線 Flaminio フラミニオ駅から徒歩10分

トラベルデイズ イタリア

  • 発売日:2012年07月02日

筆者 : Fish & Tips

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奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ イタリア」です。掲載している情報は、2014年10月〜2015年1月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。