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まっぷるマガジン編集部

更新日:2023年6月13日

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台湾入国審査、税関申請、出入国の手続きついて

台湾の入国審査や税関申請、出入国の手続きついて解説します。



システムや規定の変わりやすい出入国手続き。



初めて海外旅行をする人はもちろん、旅慣れている人も、ポイントを確認しておきましょう。

日本出国 DEPARTURE FROM JAPAN

①チェックイン

出発2~3時間前を目安に、余裕をもって空港へ。パスポートと航空券(Eチケット控え)を用意して、航空会社のカウンターや自動チェックイン機で搭乗手続きをします。

フライトによっては、事前にオンラインチェックインも可能です。荷物を預けて、バゲージクレームタグ(荷物引換証)と搭乗券を受けとります。

機内への持ち込みが制限されている刃物や液体類は、預ける荷物の中に入れておきましょう。貴重品やモバイルバッテリーは手荷物に。

②セキュリティチェック

機内へ持ち込む荷物のX線検査と、検査ゲートでのボディチェック。液体類などは、手荷物から出してトレーに載せるとスムーズ。

③税関申告

海外ブランド品、高価な貴金属や腕時計などを海外へもっていく場合は、出国審査の手前にある税関で、「外国製品持出し届」を提出しておきましょう。

④出国審査

日本のパスポート所有者は、パスポートと搭乗券を審査官に提示します。

出入国自動化ゲート(要登録)や顔認証ゲートを利用する場合は、専用の端末でパスポートをスキャンして、顔写真の撮影や指紋の照合をします。

⑤搭乗ゲート

出発30分前までには搭乗ゲート前へ。ゲート番号は変更されることもあるので、フライト情報モニターなどでも確認しましょう。搭乗時にもパスポートのチェックがあります。

機内へのおもな持ち込み禁止・制限品

・液体物
1個が100mℓを超える液体物(ジェル、クリーム、ペースト、スプレー含む)は機内持ち込み不可。スーツケースなど、預ける荷物の中に入れておきましょう。

ペットボトル飲料、ゼリー飲料、調味料、漬物、缶詰、歯磨き粉、化粧水、ハンドクリームなども対象です。

手荷物にする場合は、100mℓ以下の容器に入れて、容量1ℓ以下の透明なジッパー付プラスチック袋に入れます。1人1袋までOK。

出国手続きの後に、免税店などで購入した化粧品やお酒などは、容量にかかわらず持ち込み可能です。購入前に確認を。

機内で必要になる離乳食や乳児用ミルク、医薬品も、検査員に申告すれば可。

>>参考:成田国際空港 液体物の持ち込みについて(国際線)

・電子機器
リチウム含有量2g超のリチウム金属電池、ワット時定格量160Wh超のリチウムイオン電池を内蔵した電子機器(パソコン、携帯電話、カメラなど)は、持ち込みも預け入れも不可。

・バッテリー・予備電池
リチウム電池・リチウムイオン電池をつかったモバイルバッテリー、カメラの予備電池などは、預ける荷物には入れられません。

持ち込みは、100Wh以下なら制限なし。100~160Whは1人2個まで。160Wh超のものは不可。

・刃物
はさみやカッター、ナイフなどの刃物、尖ったもの、棒状のもの、工具、スポーツ用品など、凶器になるものは機内持ち込み不可。

爪切り、T字型カミソリ、小さな化粧用はさみはOKです。

・ライター
1人1個まで持ち込み可。預ける荷物に入れるのは不可。オイルタンク式、葉巻用、プリミキシングライターは預けるのも持ち込みも不可。

>>参考:国土交通省「機内持込み・お預け手荷物における危険物の代表例」

台湾入境 ENTRY INTO TAIWAN

①入国審査
飛行機を降りたら「入境」の案内を目印に進み、入国審査場 (入境大庁)へ向かいます。

審査ブースで、パスポートと記入済の入国カード(入國登記表)、帰りの航空券を提示して、顔写真の撮影や指紋採取をします。旅行の目的や滞在日数などを質問されることも。

入国カードは機内で配られるので記入しておきましょう。事前にオンラインで登録している場合は提出不要です。

>>参考:中華民国内政部移民署 入国カード(入國登記表)オンライン登録

②預けた荷物の受け取り

搭乗した飛行機の便名が表示されているターンテーブルで、預けた荷物を引き取ります。

その場で荷物の状態をチェックして、破損している場合は、係員にクレームタグを見せて伝えましょう。荷物が見つからないときも、係員へ。

③税関検査
免税範囲内であれば緑のカウンターへ。申告するものがある場合は、赤い表示のカウンターへ進み、税関申告書に記入して提出します。

肉や卵を含む製品、果物や野菜をはじめ、食品をもっている場合も申告すること。申告しないで禁止品を持ち込むと、高額の罰金を科されることがあります。申告が必要かどうかわからない場合は係官に聞きましょう。

台湾入境時の免税範囲

・酒類
1ℓ以内 ※18歳以上

・たばこ
紙巻200本、葉巻25本、刻みたばこ450gのいずれか1種 ※20歳以上
※電子たばこと加熱式たばこは持込み禁止

・その他
総額2万元相当額までの品物(販売目的ではないもの)

・通貨
10万元または1万USドル相当以上の現金、有価証券などは申告が必要

おもな持込み禁止・制限品

肉類・肉製品、卵・卵製品、果物や野菜、動植物、偽ブランド品、海賊版、ポルノ、武器弾薬、麻薬類、電子たばこ、加熱式たばこ

台湾出境 DEPARTURE FROM TAIWAN

①空港へ

余裕をもって2〜3時間前には空港へ。台湾桃園国際空港にはターミナルが2つあるので、間違えないように。コードシェア便の場合は、運航する航空会社のターミナルを確認しましょう。

②チェックイン

パスポートと航空券(Eチケット控え)を用意して、航空会社のカウンターや自動チェックイン機で搭乗手続きをします。荷物を預けて、搭乗券とバゲージクレームタグ(手荷物引換証)を受け取ります。

営業税の還付を申請する人は、荷物を預ける前に、自動税金還付機や税関カウンターで手続きをします。

フライトによっては、事前に台北駅やオンラインでのチェックインも可能です。

>>参考:桃園国際空港 市内チェックインサービス

③持ち込む荷物のセキュリティチェック/ボディチェック

機内に持ち込む手荷物のセキュリティチェックとボディチェックを受けます。日本の出国時と同じように、液体物やライター、刃物などの持ち込みは制限されています。

④出境審査

出国審査場へ進み、係官にパスポートと搭乗券を提示します。出国カードはありません。

⑤搭乗ゲート

営業税の還付手続きなどをすませて、出発30分前までには搭乗ゲート前へ。ゲート番号は変更されることもあるので、フライト情報モニターなどでも確認しましょう。搭乗時にもパスポートのチェックがあります。

日本帰国 RETURN TO JAPAN

①検疫

機内で検疫質問票が配られた場合は記入し、検疫で係官に手渡します。発熱や下痢など、体調に異状があれば健康相談室へ。

②入国審査

日本のパスポート所有者は“日本人”の列へ並び、審査官にパスポートを提示。出入国自動化ゲート(要登録)や顔認証ゲートを利用する場合は、専用ゲートでパスポートをスキャン。顔写真の撮影や指紋の読み取りをします。

③預けた荷物の受け取り

搭乗した飛行機の便名が表示されているターンテーブルで預けた荷物を引き取ります。

その場で荷物の状態をチェックして、破損している場合は係員にクレームタグを見せて伝えましょう。荷物が見つからない場合も係員へ。

④動植物検疫

伝染病や病害虫の侵入を防ぐため、海外から動植物を持ち帰った場合は、動植物検疫を受ける必要があります。

とくにソーセージやジャーキーなどの肉製品、マンゴーなどの果物、野菜には、持ち込みが禁止されているものが多いので要注意。購入前に確認しましょう。

>>参考:動物検疫所「肉製品などのおみやげについて」

>>参考:植物防疫所「植物にも検疫が必要です!」

⑤税関検査

免税範囲内であれば緑、申告する必要がある場合は赤い表示の検査台へ。機内で配られた携帯品・別送品申告書(家族は1枚で可)とパスポートを提出します。

事前にVisitJapanWebで携帯品・別送品の情報を登録している場合は、専用の端末で画面のQRコードとパスポートをスキャン。画面の指示に従って、専用ゲートまたは検査台へ進みます。

>>参考:Visit Japan Web 入国手続オンラインサービス

日本帰国時の免税範囲(20歳以上1人あたり)

・酒類
1本760㎖程度のもの3本 ※20歳以上

・たばこ
紙巻200本、葉巻50本、その他250g。加熱式たばこは個装等10個(紙巻200本相当)。2種類以上を購入した場合は換算して合計250gまで。日本製・外国製、居住者・非居住者の区別はなく、一律で上記の数量まで。※20歳以上

・香水
2オンス(約56㎖)
オーデコロン、オードトワレは除外

・同一品目
同一品目の合計額が1万円以下の物
(例:1箱1000円のチョコを9箱購入)

・その他
海外市価の合計が20万円以内のもの
※20歳未満は酒類とたばこ類は免税にならない。6歳未満の子供は、明らかに子供本人が使うと認められるもののみ。

>>参考:税関 海外旅行者の免税範囲

営業税の還付(TRS)について

台湾には日本の消費税にあたる5%の営業税がありますが、外国人旅行者は条件付きで、支払った税金の還付を申請できます。手数料は20%。

【還付を受けるための条件】

•「退税 TAIWAN TAX REFUND」マークがある対象店での買いものが対象
•同じ店で1日に税込2000元以上の買い物をすること
•90日以内に台湾を出国すること
•商品を未使用のまま、本人が持ち出すこと。携帯できないものや、飛行機や船に手荷物として持ち込めないものは対象外

【還付(払い戻し)手続き】

①対象店での会計時
パスポートを提示して、「外国人旅客購買特定商品還付明細申請表」と「統一発票(領収書)」を発行してもらいます。

②台湾出国時の空港で
航空会社に荷物を預ける前に、空港内の自動税金還付機(KIOSK)や税金還付カウンターで、下記の必要書類を提出します。

※旅行中の購入総額が4万8000元以内(還付手続き済みの金額は除く)で、桃園国際空港から出国する場合は、桃園MRT台北駅で手続きをします。詳細は購入時に確認しましょう。

【還付(払い戻し)手続きに必要なもの】

• パスポート
• 外国人旅客購買特定商品還付明細申請表
• 統一発票(領収書)
• 購入した商品 ※税関審査が必要な場合

【還付金の受け取り方法】

台湾元の現金、クレジットカード(VISA、MasterCard、JCB、銀聯)、小切手から選べます。現金で受け取る場合は、還付手続き後に発行された書類を、指定の場所に提出します。

>>参考:外国人旅行者電子化税金還付サービス

※少額税金還付サービス対象店では、税込4万8000元以下の買い物は購入時に払い戻してもらえます(合計金額の上限あり)。また、20日以内に出国する場合は、市内の税金サービスカウンターでも還付を申請できます。この場合は、クレジットカードで保証金を支払う必要があります。

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