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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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グアムで歴史の香りを感じる官庁街「ハガニア」の観光&街歩き

整った街並に、旧跡が点在。眺望が楽しめるスポットもあり、旅行者にとっても魅力あふれるエリアだ。地元のオフィスワーカーたちが支持するダイニングも多い。

バス停留所
タモン中心部まで
チャモロ・ヴィレッジ 約18分
アガニア・ショッピングセンター 約20分
聖母マリア大聖堂前 約18分
SMストアー 約20分
交通
流しのタクシーは少ないので、チャモロ・ヴィレッジを起点としたシャトルバスの利用がベター。

■スペイン統治時代の面影を宿す街並
海岸線を縁取るようにリゾートホテルが並ぶタモン、タムニングがツーリスト御用達エリアだとすると、ハガニアはローカルのための街。官庁が集中し、主都としての機能を担う。自然と、民間企業も多く、オフィス街としても発展している。とはいえ、日本の大都市とは異なり、緑が豊かで高層建築物の密度が低いため景色は広々。旧跡やチャモロの文化を伝える施設も多く、雰囲気ものんびりとした散策に最適の街といえる。アガニア・ショッピングセンターをスタートし、ウエスト・オブライエン・ドライブを西へ。グアム高裁を過ぎた角にあるのがラッテ・ストーン公園で、南国の太陽にはぐくまれた豊かな緑のなかにラッテ・ストーンが点在。神秘的な雰囲気をたたえている。公園の手前を左折し、坂となったネルソン・ドライブをしばらく上っていくとアプガン砦がある。海と街とが見渡せる素晴らしい展望スポット。ラッテ・ストーン公園から海をめざしてスペイン広場へと向かう。聖母マリア大聖堂に立ち寄り、スキナー広場を抜けるとマリン・コープス・ドライブに出る。ドライブ沿いを西に行くと、1800年建造のサン・アントニオ橋が復元されている。
■海岸の公園でチャモロの文化に触れる
サン・アントニオ橋の手前にあるオールド・ハガニア・グリル近くの信号を海側へと横断すればチャモロ・ヴィレッジ。明るい茶色の屋根をいただいた白い建物が点在し、グアムらしさが味わえるショップやレストランが営業している。水曜の夜に催されるナイトマーケットは、毎週、大盛況となる。チャモロ・ヴィレッジの海側に位置するのが、プロ野球のグアム合宿でも使われるパセオ球場を擁するパセオ公園だ。海へと突き出すように位置しており、見晴らしも良い。突端近くにはニューヨークの10分の1サイズの自由の女神像が、マリン・コープス・ドライブ沿い、チャモロ・ヴィレッジ横にあるロータリーには大酋長キプハ像が立っている。

街歩きコース (移動時間 約1時間10分)
START アガニア・ショッピングセンター
↓ 10分
ラッテ・ストーン公園
↓ 8分
スペイン広場
↓ 16分
サン・アントニオ橋
↓ 10分
チャモロ・ヴィレッジ
↓ 12分
自由の女神像
↓ 14分
GOAL シャトルバス停留所

アガニア・ショッピングセンター@グアム

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ローカルたちに愛されるアガニア・ショッピングセンター

アガニア・ショッピングセンター

現地名:
Agana Shopping Center
住所:
302 South Route 4, Hagatna
地図を見る »
アクセス:
東オブライエン・ドライブ沿い
TEL:
671-472-5027~8
営業時間:
10:00~20:00(日曜は~18:00)
定休日:
無休 

チャモロ文化を伝える不思議な石柱 ラッテ・ストーン公園 Latte Stone Park

公園にはラッテ・ストーンと呼ばれるきのこのような形をした巨石が8本並ぶ。高さ1.5mほどの石柱で、9~17世紀頃にチャモロ人によって造られたもの。何を目的として建てられたかは今も不明だが、建物の土台だとする説が有力とされる。高い文化を誇ったチャモロ文化の痕跡として貴重な遺跡だ。公園の正式名称はエンジェル・レオン・ゲレロ・サントス議員ラッテ・ストーン記念公園。サントスは2003年に亡くなった、チャモロ文化のために闘ったグアムの活動家だ。

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高さ1.5mほどのラッテ・ストーンが6つずつ2列に並ぶラッテ・ストーン公園

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ラッテ・ストーンが建てられた目的は定かではないが、建物の土台だったという説が有力。

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1956年に南部のフィナ湖付近の村で発見され移設された

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活動家、エンジェル・サントス

謎の石柱、ラッテ・ストーン Latte Stone

マリアナ諸島各地に残るラッテ・ストーンはグアムの先住民、チャモロの文化を伝えるサンゴ石で造られた遺物。その建造目的を想像してみたい。

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「建物の土台」説のほかに「お墓」や「宗教的な存在」などの説がある

ラッテ・ストーン公園

現地名:
Latte Stone Park
アクセス:
スペイン広場南側
営業時間:
見学自由
定休日:
無休 

日本占領時代の記憶を今に伝える 旧日本軍防空壕跡 Japanese Fortification

ラッテ・ストーン公園内の崖にある、旧日本軍の防空壕跡で、倉庫や通信施設などにも利用されたという。

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旧日本軍がチャモロ人を強制労働させて造った

旧日本軍防空壕跡

現地名:
Japanese Fortification
アクセス:
ラッテ・ストーン公園内

歴史ある砦の跡から眺望を楽しむ アプガン砦 Fort Apugan

チャモロ軍の反乱に備えたスペイン軍の砦。1800年頃の建造で、当時の提督夫人の名にちなんでサンタ・アグエダ砦ともいう。日本軍が砲台として利用していた時期もある。現在は展望の良さでよく知られている。

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ハガニアの街が一望できる人気のビューポイント

アプガン砦

現地名:
Fort Apugan
住所:
ハガニア市街、7号線沿いの知事官邸を過ぎてすぐ右折
地図を見る »
アクセス:
7号線沿い
営業時間:
見学自由
定休日:
無休 

かつてスペイン総督の公邸があった スペイン広場 Plaza de Espana

スペイン統治時代の建物跡が点在する、緑豊かな広場。アメリカ軍による爆撃でほとんど破壊されたが、1736年建造のスペイン総督邸跡や武器庫(アルマセン)の三連アーチ、中庭には総督夫人が訪問客のもてなしに利用したチョコレート・ハウスなどがみられる。

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スペイン統治時代に建てられた総督の公邸跡

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器庫を囲んでいたサンゴ石の塀が連なる。中央の小さな建物はチョコレート・ハウスと呼ばれたスペイン建築

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芝が植えられた広場に、夫人が来客をもてなしたという東屋などが残る。

スペイン広場

現地名:
Plaza de Espana
アクセス:
聖母マリア大聖堂前バス停からすぐ
営業時間:
見学自由
定休日:
無休 

グアム最大のカトリック教会 聖母マリア大聖堂 Dulce Nombre de Maria Cathedral-Basilica

ハガニア大聖堂とも呼ばれる、白亜の鐘楼が目をひくカトリックの教会。カトリック教徒の多いグアムの信者にとって、信仰の中心ともいうべき存在。最初の建物は1669年に建立された。

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スペイン広場東側にあり、公式宗教行事も行なわれる

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堂内の美しいステンドグラス

聖母マリア大聖堂

現地名:
Dulce Nombre de Maria Cathedral-Basilica
アクセス:
スペイン広場隣
営業時間:
8:00~17:00
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奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ グアム」です。掲載している情報は、2014年11月〜2015年3月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。  最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。